鍼灸の治療には、自分の治療のスタイルが必要であるが、わたしは、脈診を基本とする、本治法、標治法で行っている。
これは、今は亡き我が師S先生に10年以上学んだ経絡治療というものである。
古代中国の医学書『難経』の六十九難の法則によってツボ(経穴)を選ぶやり方である。
写真のように左右の脈各3点から脈状、脈差により判断する。六部定位脈診という。
『難経』は経絡治療を行う人にとっては、必読のバイブルであるが、おそらく2~3世紀頃、あるいはもっと以前の前漢の武帝の時代かもしれない。
韓国の時代劇ドラマには、ホジュンやチャングムなど脈診(しかも片手のみ)ですぐさま病名をあてるシーンがよくでてくる。
そうまではいかないが、今まで、延べ何千人もの患者の脈を診てきたが、それなりに、その患者の祖脈(虚、実、遅、数、浮、沈)から寿命が分かるようになってきた感じがする。
この脈診の詳細は、またの機会に書きたいと思う。