マララさんの訴え

f:id:kumacare:20190325165938j:plain

 マララさんは、現在、初来日しているが、女性が教育を受ける権利を訴え、ノーベル平和賞を受賞した。

彼女は、中学生の時、パキスタンの過激派タリバンから銃撃を受け、辛くも命を取り留めた。タリバンの考えは、女性が教育を受ける事は、許し難い罪であり、死に値すると正当性を主張するのであるから話にならない。

このような考えを持つ人がいること自体、日本人には理解できないが、これには宗教が大きく影響していると思う。

イスラム教のパキスタンでは、女性の服装のブルカなどで顔を隠す例など、女性の地位が低く、もっと保守的な慣習が強いであろう。

最貧国ネパールでは、インドと同じヒンズー教で、カースト制度が根強く残っており、生活全般にわたる差別があること、特に女性差別が甚だしいのである。女性の識字率は3割程度である。

 

 マララさんの今回の来日は、国際女性会議の講演のためであるが、先進国に女子教育への投資拡大を訴えるためだ。

 世界の女子の1億3200人万以上が、学校に通えなく、初等教育から中等教育まで受ける事の大切さを伝えるという。

こういう女性が、イスラム教のパキスタンから生まれたこと自体、奇跡に思えるが、現在イギリスに住むマララさんの祖国パキスタンには、良く思わない人もいることは事実である。

しかし意に介さないようで、マララさんの活動は、世界を見渡し、まだまだ遠く果てしなく続くのである。