いよいよ4/1に新元号が発表されるが、選定委員に東洋史学者や国文学者などが選ばれているようだ。
昨日のテレビ、京都ぶらり歴史探訪で新元号、天皇に関する番組があった。
奈良大学で学んでいるうちに、歴史もの、寺院、仏像に関する番組に興味があり、この手の番組が比較的多いのが有難い。
昭和は、『四書五経』であり、平成は、『史記』から引用されたものであるが、やはり中国の古典からである。
昨日の番組で、平成への改元のときにも日本の古典からという議論もあったようだ。
東大の古代歴史学者である坂本太郎氏は、『日本書紀』、聖徳太子の十七条憲法、嵯峨天皇の漢詩からとったらいいという話が、嘘かどうか不明であるがあったという。
嵯峨天皇といえば、桓武天皇、平城天皇の後を継いだ天皇である。(もっとも兄弟である平城天皇とはごたごたがあったが。薬子の乱)
空海が東寺を賜ったのも嵯峨天皇からであり、密教に興味を持っていた。詩文をよくし漢詩集など多くの詩集を残している。
新元号が中国の古典ではなく、国書から選定さるかどうかも興味深い。
因みに日本で最初の元号は飛鳥時代の「大化」であり、中国では紀元前の前漢の武帝の時代に使われ、朝鮮半島、日本に伝わった。
但し、現在で元号が使われているのは日本だけである。