閃輝暗点(せんきあんてん)

 閃輝暗点ときいて、医療関係の人なら何か分かる人は、それなりにいると思う。

わたしも鍼灸の専門学校で習ったのであるが、片頭痛の前兆で知られる。

片頭痛とは、女性に多く頭の片側に、脈を打つようにズキンズキンと痛み、動くと悪化するのが特徴だ。

そして、片頭痛になった人の全部ではないであろうが、閃輝暗点という前兆がある。

視野の中央にギザギザした光が現れ、そのあとに頭痛が生じるという。

 実は何を隠そうわたしがそうである。

ただし、片頭痛はなく、閃輝暗点だけあらわれるのである。それも2~3か月おき忘れたころ不意に、やってくる。時間は3分から長くて20分位である。

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閃輝暗点 わたしの場合右上に見える。

わたしの様に、閃輝暗点だけあらわれる人もはいるみたいである。

閃輝暗点の原因は、眼球の異常ではなく、発生メカニズムは解明されていない。視覚の中枢がある大脳後頭葉に、何らかの異常があるのではないかと考えられる。

もう何年も前からであり、その間に脳ドッグを受けたことがあるが、異常なしであったので、少し我慢すれば、不思議に消えるのでほっといている。いや神経内科に行っても、治療法は無いであろう。

わたしの患者にも片頭痛の人がおり、やはり前兆にギザギザした光があらわれるという。

 東洋医学では、どう治すか。まず本治法で診て、百会を中心に神庭、風池、天柱あたりであろうか。それとも頭痛はないが、片頭痛の治療法でやれば閃輝暗点も起こらないのか。

それにしても原因不明の病状がたくさんあり、本当に人間の体は、複雑にできていると思う。