大國魂神社は、大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を武蔵国の守り神としてお祀りした神社です。
この大神は、出雲の大国主神と御同神で、1900年前に武蔵国を開かれて、人々に衣食住の道を教えられ、医療法やまじないの術も授けたとされています。俗に福神又は縁結び、厄除け・厄払いの神として著名な神様です。
また大國魂神社は、靖国神社、明治神宮、日枝神社、東京大神宮とともに東京五社の一つです。その五社を巡る東京五社巡りもあり、初詣の人数も桁違いのようです。
最初に大鳥居から入りますが、その脇にはケヤキの大木があります。御神木は本殿の裏面にあるイチョウの木です。
参道は、華やかで、お祭りのように出店が並んでおります。
手水舎で、口、両手をすすぎ、魂を清めます。
そして、数年前改築された豪華な随神門(ずいじんもん)から拝殿に入ります。
随神門の前に狛犬が左右におります。相当、迫力のある阿吽の一対狛犬です。狛犬というより両方獅子のようです。
特に阿形(あぎょう)の狛犬は、頭から背中にかけて苔におおわれ、さらに子狛犬らしきものがおり、授乳狛のようです。
そして拝殿の前には、多数の人が神さまに祈願しております。
「東京五社のごあんない」のパンフレットも一緒に頂きました。
拝殿の裏に回り、本殿の後ろに御神木の大イチョウがあります。
そのまま拝殿の左手に回ると色々な神社があります。
まず水神社があります。大國魂神社奉賛会記念事業の一つとして作られた深井戸を利用して地下水を竜頭口より流しているそうです。
その他宮乃咩(みやのめ)神社、巽神社などがあり、日本の他の神社と同様、神社の中に神社が多数あり、それぞれの神を祀っています。
さすが府中にある神社ですね。お酒の神様を祀る神社、松尾神社もあります。
尚、府中街道を挟んで少し離れた所に、大國魂神社御旅所(おたびしょ)があります。
府中高札場は、大國魂神社の御旅所にあります。
高札場とは、江戸時代に幕府の政策や禁令などを掲示した施設で、村や宿場の中心地に設けられました。当時の姿をとどめる高札場は都内に東大和市の蔵敷高札場と府中の二か所しかなく非常に貴重なものです、(東京都神社庁のHPによります。)とのことです。
今年の正月は暖かく、本当に天候に恵まれたうちに終わろうとしておりますが、令和二年も平穏のうちに過ごせますようにお祈りいたします。