東博の帰り、またまた神社仏閣の訪問で、今回も東博近く上野公園内にある上野東照宮です。東京にも東照宮があったのです。
港区にある芝東照宮、日光東照宮、久能山東照とともに四大東照宮だそうです。
寛永4年(1627年)に創建された徳川家康(東照大権現)・徳川吉宗・徳川慶喜を祀る神社です。
上野戦争や関東大震災や第二次世界大戦でも焼失を免れて、強運の神様として、また家康を祭神としていることから出世、勝利、健康長寿の神様として信仰されています。
東博に来るとき、いつも上野動物園の左の方に五重塔が見えるのが不思議でした。
もともと東照宮所属であったのですが、明治の神仏分離令により寛永寺の所属となり、現在は、東京都に譲渡されています。
社殿に向かって参道を歩くと、右手に五重塔が柵の外に見えます。
大石鳥居、水舎門を過ぎて、石灯籠に挟まれた、美しい参道を進んでいきます。
丁度、冬の牡丹園もやっておりました・
やはり神社には御神木が似合います。樹齢約600年ともいわれる大楠で、東照宮創建以前から、この地を見守り続けてきた上野の祖木だそうです。
境内に入ると、狸の木像をご神体とした栄誉権現社があります。他抜(たぬき…他を抜く)の御利益があるとされ受験、就職、合格、当選を願う人に人気があります。
そして金色の社殿が目の前に現れました。
1651年造営の社殿で外壁の彫刻が素晴らしいです。
社殿を取り囲んでいる透塀(すきへい)も素晴らしく植物、動物の彫り物があります。
そして境内に「きささげの木」がありました。
社殿の右奥に立っているのが「きささげの木」です。
慶安四年(1651)の社殿造営時に雷除けの願いを込めて植えられたと伝えられています。
また、立派な御三家灯篭なるものもあります。尾張、紀伊、水戸の徳川御三家より2基ずつ奉納されたものです。
最後に御朱印ですが、まだ初詣の特別版がありました。
それにしても、このような小さな神社ですが、由緒ある歴史を感じます。そして、日本全国にこのような神社があることに、昔の方の信心深さに驚きを覚えます。