先日、奈良大学から文化財歴史学科「卒業判定結果通知書」が届き、卒業要件単位修得し認定となり、無事卒業となりました。
残念ながら、新コロナ鎮静化せず、卒業式は、中止となりました。初め式典を中止し、学科別に卒業証書の授与だけ行うとの連絡でした。
それも、新コロナ感染者拡大により、急遽全て中止の再連絡があり、後日卒業証書を送付しますとの事です。
思えば、古都奈良の古刹、仏像に興味があり3年次に編入して入学したのです。
しかし、文系は全くの素人で、レポート提出と試験、スクーリングと苦労しましたが、本当によく学んだ4年間でした。考古学から歴史、仏教等々次々と興味が湧き、遂に卒業となったのです。
2年間で「史料学」を除いて、科目の単位はとり終え、あとの2年は、急いで卒業をする必要も無いので、史料学を学びながら、奈良でのスクーリングで過ごしました。奈良は、時間がゆったり流れているように感じられ、ゆったりとできたのです。
卒論は、半跏思惟像に関するもので、仏像の起源から学ぶうちに東洋史、仏教についても学ぶ必要がありました。
そしてオリエント文化と融合した、ギリシア、ローマ帝国と関連があるヘレニズム文化から、西洋史、キリスト教まで範囲を広げて学んだのです。
関連する本、論文の数は相当なものを読み、全てが何らかの形で関連しているかを学びました。
尚、2年目で卒論を合格したので、後の2年間は学費免除でした。仕事をしながらなので、よくやったと我ながら思います。
文化財歴史に関して、最も基礎を学べたのは、文化功労章を受賞された東野先生のテキスト『日本古代史料学』でした。史料学とは何か、古文書、木簡そして文献史料に関するもので、あらゆる分野の要素を含んでいました。
大学の講義では、万葉集、仏像の修理学、仏像の健康診断の大家など、テレビでよく見かける著名な先生方に直接教わったのは幸運で、4年間を楽しく過ごすことが出来ました。ありがとうございます。
奈良でのスクーリングにて、あるいはついでに単独で見学した、寺院、古墳、遺跡などは以下です。
法隆寺、中宮寺、東大寺、唐招提寺、興福寺、西大寺、元興寺、飛鳥寺、薬師寺、徳融寺、安養寺、極楽院、史跡頭塔、安倍文殊院
唐古・鍵遺跡、纏向遺跡、城島古墳、大市墓(箸墓古墳)、ホケノ山古墳、石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳、川原寺跡、酒船石遺跡、
大山古墳(仁徳天皇陵)、
そして、まだ悠久な奈良、奈良大学に繋がっていたいので、博物館学芸員資格コースを受講したいと思います。
最短2年間ですが、また奈良に通いながら、無理せず、ゆっくりやりたいと思っています。