奈良大博物館実習の予定

 先日、奈良大から博物館実習(二)の受講についての連絡がありました。6月実施予定の実習希望の方が47名と多かったようです。前年度のコロナ禍で受講辞退した方が加わったためで、受講人数を制限するということでした。

 従って、わたしの場合は、今秋(10~12月)に受講とのことで、受講か辞退かの確認票を提出して下さいとのことです。

実習は、大阪府大東市歴史民俗資料館で行われますが、6月の実習は、現在の大阪のコロナ禍では無理だと思っていましたので、一応、今秋受講することで提出しました。

 

 今後、秋までに日本はどうなっているのでしょう。コロナ禍でのワクチン接種、そして夏に五輪、続く解散総選挙と全く予測不能です。

現在の関西圏の状況は、報道で知る限り医療崩壊と云われてもおかしくない悲惨な状況のようです。特に大阪の100万人当たりの新規死亡者数がインドを上回っているとの報道には驚きです。 

 これが首都圏、そして全国的な様相を呈してくる兆しが見られ、恐ろしい気がします。国、自治体のトップリーダーの判断に左右されますが、五輪実行中心の考え方で全く信頼出来ないのが残念です。

 

 とは云っても今は、コロナ対策をしっかりして、やれることをやるしかないということだと思います。

 博物館実習(二)の受講には、指定された「学芸員に関する講演」動画をYouTubeで見て感想レポートの提出が条件ということなので動画を拝見して提出しました。

科目試験も在宅試験のようです。残りの科目試験3科目(博物館展示論、教育論、情報・メディア論)の準備ということになるでしょうが、なかなか気持ちが乗って来ません。

 

 話は替わってスクーリングのことですが、わたしは卒業したので関係ないのですが、ハンドブックなどと共にスクーリングガイドなど一括送付されてきました。コロナ禍のスクーリングの内容を見てみました。

 全体的にやはり現地踏査が少なくなっているのはコロナ禍では止むを得ないかもしれません。

全てスクーリングを受講した者として、記憶に残ったスクーリングを挙げてみます。

 まずは、3日間現地踏査が殆どだった考古学特殊講義です。唐招提寺東大寺西大寺興福寺そして明日香地方の飛鳥寺、酒船遺跡、石舞台古墳高松塚古墳など多くを巡りました。

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酒船石遺跡の亀形石造物

 暑い夏の日、先生の名前は失念しまったのですが、時間外に東大寺の北西の端、転害門まで行って説明戴いたのは、後から分かりましたが貴重でした。

また、山崎隆之先生の「文化財修復学」における螺髪の製作実習、今津節生教授の「文化財学演習Ⅲ」の文化財の健康診断も記憶に残ります。

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文化財修復学」講義で使用した仏像


「奈良文化論」は先生が替わっているようですが、安養寺、中将姫伝説徳融寺、元興寺、頭塔、会津八一歌碑など「ならまち」を巡りました。

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奈良公園 会津八一歌碑


 どのスクーリングか忘れましたが、唐古・鍵遺跡、纏向遺跡箸墓古墳、ホケノ山古墳を巡ったのも思い出されます。

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箸墓古墳

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ホケノ山古墳

 
 最後に上野先生の「神話伝承論」です。奈良大学を退官され母校の国学院大教授になられたのですが、引き続き担当されるようです。奈良愛が強いですね。

残念ながら平城宮行きは無いようで、朱雀門から元明天皇の平城遷都の詔を読み上げる、これはぜひやって欲しいです。

 上野先生は、読売新聞にはたびたび登場します。先日はエッセイストの矢部華恵さんとの万葉集などの対談が載っていました。

 その中で上野先生は、31歳で奈良大の専任講師になるまで、親から仕送りをもらっていたとの事が書かれていたのですが、飾らない気さくな方ですね。

この事は、スクーリングでもふれていたのを思い出しました。

 

また、テレビの城番組でお馴染みの千田嘉博教授が「文化財学演習Ⅱ」に登場しています。わたしの時は無かったのですが、講義を聞きたかったですね。

 

以上ですが、秋までにコロナが収束していることを願うばかりです。

                            おわり