早稲田散策 諏訪の霊泉と菊の御紋の「諏訪神社」

 早稲田散策の続きです。前回の玄国寺の隣に諏訪神社があります。

諏訪神社の創建は、810年〜820年に小野篁(おののたかむら)朝臣が、大国主命(おおくにぬしのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)を祭祀したと云われています。1200年も前のことです。 

 諏訪通りに面した大きな鳥居をくぐり境内に入ります。

鳥居

神額

 左側に手水舎があり、まずは手を清めます。この水は、古くから諏訪神社の境内から何百年も湧き出ている霊水で、眼病、諸病に霊験有るそうです。

手水舎(諏訪の霊泉)

 拝殿の方に向かいますが、鳥居、狛犬です。七五三の季節ですね。

阿吽の狛犬

そして拝殿です。

拝殿

神額

 御祭神は、武御名方命(たけみなかたのみこと)、 大国主命(おおくにぬしのみこと)そして、事代主命(ことしろぬしのみこと)です。

 

 武御名方命は、大国主神の第二の息子であり、長野県にある諏訪大社のご祭神として祀られているところから 「お諏訪さま」と呼ばれて、武勇に富んだ武神とされています。建御雷神との力くらべが後に日本の国技となる相撲の起源となったと伝えられます。

  大国主命は、 国造りの神、農業神、商業神、医療神などとして信仰され、また「大国」はダイコクとも読めることから、七福神の「大黒さま」として知られ、豊穣・財福のご利益があります。出雲大社のご祭神としても祀られています。

 事代主命は、 大国主神の第一の息子であり七福神の「恵比寿さま」であることは有名です。国譲り神話において釣りをしていたことから釣り好きとされ、海と関係が深く、漁業の神、 商売繁盛の神様としても信仰されています。

 

 神紋は、諏訪大社の神紋である「諏訪梶の葉」ですが、皇室の紋章、菊の御紋も中央に使われています。

諏訪梶の葉の神紋

菊の御紋

 菊の御紋を不思議に思いましたが、この理由は、明治天皇射的砲術天覧所阯にあるようです。(東京都指定史跡)

明治15年に諏訪の森近衛射的場で、明治天皇行幸があり、畏くも天皇より神酒、鴨を賜わりました。その後、社殿の屋根には、菊の御紋を付ける様になったそうです。

また、社殿に掲げてある神号も小松宮彰仁親王殿下の御真筆です。

明治天皇射的砲術天覧所阯

説明の看板

昭和18年に、天覧所阯は東京都より行幸史跡に指定されています。

 

 拝殿の左側に、宮神輿庫があります。奈良県唐招提寺にある国宝の校倉を模して建てられました。 校倉造りといえば木造ですが、コンクリートによる校倉造りです。

宮神輿庫

 神楽殿神道の神事、儀式において、神さまに奉納するための歌や舞を行う場所です。諏訪神社では、夏の例大祭里神楽が行われているようです。

楽殿

 境内末社は、御嶽神社と稲荷神社があります。

御嶽神社は、御祭神の大物主命(おおものぬしのみこと)と、太玉命(ふとたまのみこと)をお祀りしています。

御嶽神社

 稲荷神社は、御祭神は受保ノ神(うけもちのかみ)をお祀りしています。

稲荷神社

 最後に御朱印ですが、社務所から戴きます。社務所に「勝ち切り拓く勝絵馬」の看板があります。

社務所

 

勝絵馬の看板

 御祭神である建御名方命は、有名な武神であり、その御神徳のこもった試合、試験に、全ての事を切り拓いていく「勝」お守りです。

道理で拝殿の横に勝の字の絵馬が並んでいます。ご利益がありそうです。御朱印は、ウサギや猫の絵が入った御朱印でした。

勝の字の絵馬

御朱印

参考:新宿諏訪神社 公式ホームページ

   境内の看板

                   おわり