早稲田散策 花手水(はなちょうず)の法輪寺

 早稲田散策が続きますが、これが早稲田界隈、最後のブログです。玄国寺、諏訪神社、そして穴八幡宮と廻りましたが、今回は日蓮宗のお寺、法輪寺です。

八幡宮と「早稲田通り」を挟んで向かい側にあります。

「萬年山法輪寺」の寺号標から山門への石段

山門です。

山門

扁額

天井に色鮮やかなな傘が、並んであります。

天井の傘

 山門の扉に「鶴の丸」の紋章が彫られています。

山門の扉の「鶴の丸」の紋章

 この紋章は、本門寺(静岡)をはじめ日蓮宗の寺院に多いようですが、他の宗派にも使われています。

また、他に日蓮宗の寺院に、「井桁に橘」の紋章も多いです。

 

 法輪寺は、慶長11年(1606)、大本山北山重須本門寺第十二世「日賢上人」にて開創されています。山号は、萬年山です。

​ 三世日優上人は、寛永18年に江戸幕府三代将軍家光公の側室、阿楽の方「宝樹院増山氏」難産に際し、江戸城に登城、日蓮大聖人直筆の曼陀羅を奉掲祈願し、四代将軍家綱公を安産されました。

 ​その尊い曼陀羅を「子安曼荼羅」と称し、今日大本山北山重須本門寺の宝物として現存している、ということです。

 静岡県北山本門寺に参拝し、拝見したいものです。尚、法輪寺は、北山本門寺の直末寺院のようです。

 扨て、山門を抜けると直ぐ左手に今月の聖語という掲示板があります。「石中の火」、「木中の花」と掲げてありますが、どういう意味でしょうか。

今月の聖語の掲示

 石の中には火はありませんが、打てば火が出ます。

 木の中には、花の色も葉の緑もありませんが、時が来れば芽や蕾みが出て花が咲き、やがて実も成ります。

 同じように、目には見えないけれど、大切なものが誰にもあります。それは、仏さまのような美しい心です。

 それをすぐに信じるのは難しいことですが、自分自身の中にこの心を開こうとしたとき、歩むべき道が照らし出されるのです。

 (「日蓮宗 いのちに合掌」日蓮宗ポータルサイトから。)

初め何を云わんとしているか、凡人には分かりませんでしたが、成程、蘊蓄のある言葉です。毎月、日蓮大聖人の教えを掲げているようです。

 境内を行くと右手直ぐに手水舎です。花手水というだけあってかなり他の寺院と比べて派手な印象です。

手水舎

 現在、新型コロナウイルス感染がなかなか収束しません。その防止の観点から、手水で心身を清めることを中止している寺社が多いです。その代わりに手水鉢を美しい花々で飾ろうという動きが、全国の寺社で広がっています。

ここ法輪寺も、その一寺院のようです。

少し先に、また花を飾っています。小さい透明の水鉢に花を入れています。

小さな水鉢

そして、本堂です。

本堂正面

 

本堂内部

 本堂前は水鉢に入れた花々で賑やかな雰囲気です。花手水とは、神社やお寺にある手水鉢に色とりどりの花を浮かべることのようです。

花手水

 本堂前の掲示板に、「法輪寺花手水写真大会」としてフォトコンテストを開いています。

花手水写真大会掲示

 また、境内の庭のいたる所に小さな動物の瀬戸物が置かれています。庭に植えている花も綺麗で、手入れが行き届いています。

境内の動物たち、フクロウが多いです。

庭の花

 境内の右手に「日蓮聖人之像」が建っています。日蓮上人が生きているかのような凛々しい姿です。

日蓮聖人之像

 

 法輪寺は、小さな寺院ですが、境内も綺麗に整備され、動物の瀬戸物を置くなど工夫をされています。また花手水のライトアップ、フォトコンテストなど最大限工夫して、テレビにも取り上げられたそうです。

 御朱印も種類が色々あり、ネットショップで売り出しています。寺院とはいえ、企業努力の跡が伺えます。

 

最後に御朱印です。本堂右手の寺務所から戴きました。

御朱印 御朱印帳2ページ分です。

参考:法輪寺公式ホームページ

   日蓮宗ポータルサイト

   境内の掲示

                おわり