今回は、東京都中野区の寺社散策です。JR東中野駅から山の手通り沿いに渋谷方面へのコースです。最初に東中野駅から数分山手通りを行くと「中野氷川神社」があります。
中野氷川神社は、旧中野村の総鎮守社で、創建は長元三年(1030)に武蔵一の宮である埼玉県大宮市の氷川神社から勧請したものと伝えられています。江戸時期の祭礼では、湯立神楽が奉納され、別当である「宝仙寺」の社僧が護摩修行を執り行っていました。
拝殿にある江戸時代前半の石の狛犬など、境内には中野の歴史を語る多くの指定文化財 があります。
御祭神は、
須佐之男命(すさのおのみこと)
稲田姫尊(いなだひめのみこと)
大己貴尊(おおなむちのみこと:大国主命の別称)
の三柱です。
山手通りを南下すると、山手通り沿いに鳥居がありますが、そこは西参道の鳥居です。
表参道は、山手通り沿いではなく住宅街の南向きにあります。ここが中野氷川神社の正面入口で、細長い参道が住宅地の中を延びています。
社号碑と一の鳥居です。
参道の先に第二の鳥居が見えます。左右は民家です。
二の鳥居の前に、大きな石燈籠や常夜灯があります。
二の鳥居とその先に三の鳥居と拝殿も見えます。
さらに石段を上がって行くと、三つ目の鳥居です。
三の鳥居をぬけると、拝殿をはじめ境内の全体像が分かります。
三の鳥居の直ぐ先の阿吽の狛犬です。どちらにも子供を抱えています。
狛犬の右手の手水舎で、龍の顔が個性的です。コロナ禍で柄杓がありませんが、近づくと水が出てきます。
そして、拝殿に向かいます。昭和44年(1969)に明治百年を記念して現在の社殿に造営されました。
本殿の方へ廻ります。
社殿前の狛犬です。昭和50年(1975)奉納されています。
社殿の前に中野区教育委員会の説明掲示板があります。「東中野の氷川神社」の縁起などが書かれています。
そして、境内を少し見て回ります。境内の東側の神楽殿です。
境内の西側に、幾つかの境内社があります。塩竃神社と稲荷神社です。
稲荷神社の隣に末社が二つと庚申塔が並んでいます。左から御嶽神社、北野神社で、そして三猿が描かれた庚申塔です。庚申塔は関東各地にありますね。
そして、庚申塔です。
表参道の三の鳥居の石段の左手は、富士塚のようになっています。
そこの所に機雷と石碑がありましたが、日露戦争の戦利品のようです。
また、傾いた大きな木があります。中が空洞になって棒で支えられています。昔の御神木でしょうか。
尚、境内には機雷の横の「忠孝の碑」など至る所に石碑があります。
そして、山手通り沿いの西参道も見てみます。西参道にも鳥居と社号碑があります。
参道を進むと二の鳥居があります。
二の鳥居に入ると表参道と合流しますが、二の鳥居の直ぐ先に阿吽の狛犬がいます。境内の三対目の狛犬です。
また、西参道に近い所に社務所があります。ここで御朱印を頂こうと思ったのですが、残念ながら「当分の間中止します」の貼り紙がありました。
この後は、再び山手通りを中野坂上方面へ南下し、「白玉稲荷神社」へと向かいます。次回へ続きます。
中野区ホームページ
おわり