今年の春は、暖かいようで、躑躅(つつじ)や藤そしてバラなども例年より早い気がします。このまま暖かさが続き、梅雨となり、梅雨が明けると今年も猛暑でしょうか。
梅雨入り前の庭の生きものたちは、この日差しに逞しく生きています。
まず、ニホントカゲです。
確か去年もこの太ったトカゲが、この時期に現れました。ニホントカゲの寿命は5,6年と云いますが、何歳なのでしょうか。他にも、毎年数匹見かけますが、このトカゲが最も大きくこの庭の主みたいです。この小さな世界に住んでいて、今年も姿を現してくれる姿に本当に有難く感動します。
冬はエネルギーを使わず冬眠して、暖かくなって目を覚ます、超省エネの変温動物です。よく頑張って生きているものです。
メダカも半冬眠状態で、冬場をしのぎました。冬の間、全くエサも与えず、水漕の水も取り替えず過ごしました。
庭に来る野鳥です。野鳥を撮ることは、直ぐに逃げるので至難の技です。特にメジロ、シジュウカラは用心深いですが、ヤマガラは、よくやって来て、比較的長く居ます。
二匹でやって来ました。
三匹となります。
二匹で何か会話しています。
そして、水を飲みに行きます。
キアゲハ、アオスジアゲハなどの蝶々もやって来ます。ミカンの木に卵を産み付けたのか、いつの間にかアゲハの幼虫を発見しました。
卵から脱皮を繰り返し、既に、終齢幼虫となっています。卵から1か月位と思います。
去年の秋のアゲハの幼虫です。卵から1週間位で幼虫になります。白黒模様で、鳥の糞に擬態していると云われています。
これも去年の秋の別の幼虫ですが、脱皮を繰り返し段々成長します。
そして現在の成虫です。下に大きな糞が。
目らしきものがありますが、見えているのでしょうか。
足が短く可愛い。
完全に保護色で見つけるのが難しい。
やがて、これから蛹(さなぎ)になり、アゲハとなって羽ばたくと思いますが、鳥や何かに食べられないように願うばかりです。
そして、植物も頑張っています。暖かくなるにつれて種々の花たちが咲き誇こります。毎春早くに、クレマチスが咲きます。
蕾から虫に食われているクレマチスもあります。
しかし、虫に食われても構わず咲く、逞しいクレマチスです。
この犯人は、こいつでしょうか。結構大きい何かの幼虫です。アゲハの幼虫と違い、少し気味悪い。
こちらの紫のクレマチスは、無事のようです。
紫紅色のシラン(紫蘭)も毎年咲きますが、あまり開ききらないような感じに咲きます。段々増えているみたいです。
スズランも可憐にいつの間にか咲いている花です。
コバンソウ(小判草)です。小判に似た形の小穂(しょうすい)をつけることから名付けられました。
白い5角形の花が咲く、カルミアです。
しかし、蕾は、コンペイトウのような形をしています。
何かの刺激を受けて、一気にはじけて開くのでしょうか。
このコンペイトウのような形から、幾何学的にも珍しい正五角形になるのです。これは不思議です。
最近、育て始めた多肉植物です。
「デロスペルマ ハイブリッド」という種類は、次から次へとよく花を咲かせます。
この花は、夕方になると閉じてしまい、朝、光が当たると開きます。曇り、雨の日は昼でも開きません。日光により反応するようです。
曇りの日のデロスペルマ ハイブリッド。花は開きません。
これは、名前が分からない多肉植物ですが、以前より花がたくさん咲いています。
一見多肉でないみたいですが、花をかき分けると中から多肉みたいな葉が覗いています。
そして、ぷにぷにとした姿が可愛い半透明の「ハオルチア」です。
葉の中から枝を伸ばし、花が咲きます。花は、薄いピンクの目立たない地味な花です。
かなり前からサボテンはありましたが、小さい子がたくさん出て来ました。
最後に、柴犬チロリ13歳ですが、相変わらず元気でマイペースです。1日殆ど寝ていて、少し動作が緩慢となり、老化が進んでいるようです。朝早くの散歩は、好きなようで、ぐいぐい引っ張って行きます。
始終眠っているチロリ
起きたチロリ
突然怒るチロリ
散歩のチロリ
これから梅雨、梅雨明け、そして、チロリには最も苦手な暑い夏の季節となります。今年の夏も元気に乗り越えて欲しいものです。
虫や花の生きものたちは、自然をそのまま受け入れて生きています。雨の中でもそのままで、日光を浴びて喜び、自然に逆らわず、それでも均衡を保ち、生き延びていく姿があります。人間もこのように、自然体で自然に順応して生きたいものです。
おわり