川崎市高津区の寺社巡り「龍台寺」黄金のイチョウが輝く古寺

 神奈川県川崎市高津区の寺社巡りが続きます。溝口神社から始まって、宗隆寺、久本神社を参拝。今回は、天台宗のお寺「龍台寺」で、武相不動尊霊場の一つでもあります。

 

龍台寺 (りゅうだいじ)

 山号:命府山

 院号:理生院

   寺号:龍台寺

 宗派:天台宗

   創建:明応5年(1496)(改宗)

   開山:乗辨(じょうべん)上人(中興開山)

  本尊:地蔵菩薩坐像

 

 龍台寺の縁起

 龍台寺は創建年代等不詳ながら、久本村を知行した旗本長坂信俊を外護者とし、乗辨上人を中興開山とし慶安2年(1649)に起立しました。

 現在の本堂は、明和6年(1769)の上棟で、正面、側面とも五間、入母屋造り、銅板葺きで、正面一間半に向拝を付し、柱頭に船肘木をおく全体に住宅風の建築です。

 境内の説明書き

 

山門から境内へ

 山門のはるか前に寺号標があります。

 

 少し目立たない山門です。

 

 長い参道で、石段の上に本堂が見えて来ました。

 

 境内の入口です。杉の木とイチョウの大木が映えます。

 

 石段を上がった右手に手水舎があり、先ずお清めします。

 

本堂

 本堂です。内部は信徒を収容する広々とした空間をとり、中央の鏡天井には彩色の飛天図を描いています。近世中期の建築様式を伝える文化財として川崎市有形文化財に指定されています。

 

 正面の扁額は、寺号の「龍臺寺」。「臺」は「台」の旧字体です。

写真下の「十六菊」の中央に3つの星は、天台宗の宗章、「三諦章(さんたいしょう)」です。

 

 天台宗の説明書き。

 

 天水受けに卍の文字が。

 

 本堂の左側にめぐり地蔵尊

 

毘沙門堂

 伝教大師または慈覚大師御作と伝えられる「毘沙門天」と「不動明王」を祀っています。

 

 武相不動尊霊場五番です。武相不動尊霊場は、旧武蔵国の多摩地区・川崎市横浜市にある著名な不動明王28像を巡礼する霊場です。

 

阿弥陀仏坐像

 本堂の左側に墓所の方へ行く道があります。その入口に阿弥陀仏像(萬霊供養塔)があります。

 

 その左右に無縁仏でしょうか、如意輪観音などの石仏、石碑が並んでいます。

 

稲荷堂

 更に行くと稲荷堂があります。

 

 稲荷堂建立記念碑そして何を祀っているか小祠があります。

 

永代供養合祀墓

 

御朱印

 最後に御朱印です。庫裡にて御住職より頂きました。

庫裡玄関内部

御朱印

 

おわりに

 龍台寺は、古くは「命府山龍台院理性寺」と呼ばれ、杉山社など複数の神社の別当を務めていました。現在の住職である樋口智亮さんのお父様が、無住だった龍台寺に入られてから歴史が続いています。

 また、龍台寺には龍神が棲むという言い伝えがあり、水の湧き出る場所に龍は存在するとされており、龍台寺周辺にも湧き水があったことが関係しているようです。

 龍台寺の見どころは、本堂、毘沙門天堂の他に、何と云ってもこの季節、黄金のイチョウの大木です。手水舎の傍、本堂、阿弥陀如来坐像からどこへ行ってもこのイチョウの大木が見られます。

 

 創建時期が不明ですが、地域の人々に長く信仰されてきたお寺で、その歴史の深さから、地域の重要な古寺の一つとして認識されているように思います。ありがとうございました。

 

追記

 久本神社から龍台寺に行く途中に「大蓮寺」という浄土宗の寺院がありました。予期していなかったので詳しく観なかったのですが、写真だけ備忘録として載せておきます。今度ゆっくり観に行きたいと思います。

入口

 

手水舎

 

本堂

 

観音堂

 

石仏、石碑

                               以上