東京都昭島市「中神熊野神社」歴史と伝統の息づく神社散策

昭島市の寺社散策が続きます。今回は諏訪神社から東へ数分の所にある「中神(なかがみ)熊野神社」です。 中神熊野神社の由緒 創建年代は明らかではありませんが、延文5年(1360)篠為右衛門の先祖が、紀伊国(和歌山県)の熊野本宮の分霊を勧請、奉祀した…

東京都昭島市「諏訪神社」豊富な湧水と石垣の魅力

再び昭島市の寺社散策が続きます。今回は阿弥陀寺の山門前の通りを挟んで向いにある「諏訪神社」です。 諏訪神社の由緒 口碑伝承によれば宮沢の地域は、一条天皇の時代(10世紀末)に刀匠として有名を馳せていた三条小鍛冶宗近が陸奥へ下向の際、一男を宮沢…

東京都調布市の名刹「深大寺」探訪記(2)歴史と感動が満載

前回、深大寺探訪記(1)で日本最大の肖像彫刻「元三大師像」の大開帳を中心に報告しましたが、今回はその他の境内を散策した様子を記述します。 開山堂 元三大師像の開帳の際、お堂裏で並んでいたのは高台にある開山堂の傍でした。深大寺の地区案内図を再…

東京都調布市の名刹「深大寺」探訪記(1)秘仏の大開帳「元三大師」像

昭島市の寺社散策のブログは一服して、今回は同じ東京都ですが、都心に近い調布市の「深大寺」です。5年前程に一度参拝しましたが、日本最大の肖像彫刻、「元三大師(がんざんだいし)」像の大開帳ということで行って参りました。 深大寺(じんだいじ) 山号…

東京都昭島市 清涼な雰囲気の「阿弥陀寺」訪問記

東京都昭島市の寺社散策が続きますが、今回は真言宗智山派の「阿弥陀寺」です。 昭島市は都心より約35キロメートル西に位置しますが、前回の福厳寺から奥多摩街道を西へ10分程進むと諏訪松中通りとの交差点沿いに、阿弥陀寺の山門が現れます。 阿弥陀寺(あみ…

東京都昭島市の「福厳寺」都心を離れた寺社巡り

前回まで立川市の寺社散策でしたが、今回は更に都心を西に離れ昭島市の寺社散策です。JR立川駅から青梅線の三つ目の中神駅で降り、多摩川に向かい南下します。十数分程で今回の目的地、見晴らしの良い段丘上に立地する「福厳寺(ふくごんじ)」に着きます。 …

立川市の「矢川弁財天」狛蛇と湧水の神社訪問記

今回の寺社散策は、正楽院に続いて多摩地区立川市の「矢川弁財天」です。南武線西国立駅からは数分の位置にあります。 西国立駅から南下して行き、少し左に入ると崖下に大きな池のある矢川弁財天が見えてきます。 少し先に階段があり、そこを下ると参道の入…

立川市の真言宗「正楽院」静かな緑に包まれた寺院

今回の寺社散策は、多摩地区立川市の真言宗智山派の寺院「正楽院」です。南武線立川駅から1駅の西国立駅に降りて徒歩2,3分という立地にあります。 正楽院(しょうらくいん) 山号:立川山 院号:正楽院 宗派:真言宗智山派 本尊:大日如来像 札所:多摩八十…

文京区「白山神社」歴史と文化を巡る散策

文京区本駒込界隈の散策がまだ続きます。吉祥寺から浄心寺、圓乗寺、大圓寺と巡りました。今回は、大圓寺から西へ数分行く所の「白山神社」です。「白山」という地名の由来となり、東京十社の一社である神社です。 御由緒 創開は古く、天暦年間(947~957)…

春爛漫の「生きものたち」の生命の輝きと柴犬チロリへの想い

東京もやっと暖かい日が続き、桜前線は北海道まで行っています。多肉植物、庭の木の花や昆虫たちは、暖かい日を喜んでいるようです。柴犬チロリがこの星から旅立って早くも一か月以上経ちました。 多肉植物の成長 二階に置いている多肉植物は、太陽の光を浴…

文京区ほうろく地蔵の「大圓寺」迷える魂の安息地

文京区本駒込界隈の散策が続きます。吉祥寺、浄心寺、圓乗寺と巡って今回は、「大圓寺」で、この寺院も八百屋お七と縁のあるお寺です。お七の墓のある圓乗寺から東へ数分行くと大圓寺の寺号標が見えて来ます。「禅 曹洞宗 大圓寺」の文字ですが、この側面に…

文京区「圓乗寺」現代建物の天台宗寺院と八百屋お七

文京区本駒込界隈の散策が続きますが、吉祥寺、浄心寺を巡り、今回は少し西側の「圓乗寺」です。天台宗のお寺ですが近代的な建物に生まれ変わったようです。2019年10月、本堂を建て替えています。圓乗寺の寺号標と本堂の入った建物です。 圓乗寺(えんじょう…

文京区「浄心寺」桜と布袋尊像の魅力

文京区本駒込の吉祥寺を後にして、この界隈の散策が続きます。今回は本郷通り沿いの浄土宗のお寺「浄心寺」です。本当に大きな「布袋尊像」が桜をバックに迎えてくれます。 浄心寺の寺号標です。 浄心寺(じょうしんじ) 山号:湯嶋山 院号:常光院 寺号:浄…

文京区本駒込の寺社巡り「吉祥寺」の歴史と文化

前回まで、東京都武蔵野市の「吉祥寺駅」を中心とする安養寺など四軒寺を巡ってきました。吉祥寺に吉祥寺というお寺は存在しないのですが、今回は、本家本元の文京区本駒込にある「吉祥寺」です。 東京メトロ南北線の「本駒込駅」を出て、本郷通りを北に数分…

吉祥寺の寺社巡り「光専寺」「蓮乗寺」の探訪記

少し間が開きましたが、吉祥寺駅南側、四軒寺の寺社巡りが続きます。今回は、安養寺、武蔵野八幡宮参拝後、五日市街道を挟んで向い側にある「光専寺」と「蓮乗寺」を巡ります。 最初に「光専寺」です。 山門 光専寺の寺号標です。五日市街道沿いにあります。…

永遠の別れ「柴犬チロリ」安らかな眠り

先日のブログで柴犬チロリが、歩行出来ず寝たきりであることを報告しました。それからチロリは、本当に頑張りました。昼夜問わず、赤ちゃんのように大声で泣き訴えます。位置を変えたり、水をやったりと介護してきましたが遂に力尽き永眠致しました。 2週間…

驚きと感動の生きものたち「多肉植物と老犬の物語」

東京は比較的暖かい冬のようでしたが、3月になって結構雪も降り、昨日は雹(ひょう)が降って来たのには驚きました。安定した暖かさの春は、もう少し先のようです。 我が家の植物たち、柴犬チロリ15歳は元気でいるのでしょうか。 多肉植物 二階に置いている鉢…

吉祥寺の寺社巡り「武蔵野八幡宮」の歴史と由緒

吉祥寺駅南側、四軒寺の寺社巡りが続きます。今回は、月窓寺、安養寺を参拝した後、「武蔵野八幡宮」です。武蔵野八幡宮は、吉祥寺村開村と同時に、吉祥寺村の鎮守となった神社で、安養寺の隣にあり五日市街道に面した所にあります。 街道沿いに鳥居が見えま…

吉祥寺の寺社巡り「安養寺」の歴史と文化

吉祥寺駅南側、四軒寺の寺社巡りが続きます。「月窓寺」を参拝した後、今回は「安養寺」です。真言宗豊山派の寺院安養寺は、月窓寺の北側、五日市街道に面した所にあります。 山門 朱塗りの山門は、五日市街道から少し奥まったところにあります。 参道を歩い…

武蔵野市「月窓寺」吉祥寺の歴史と文化

吉祥寺駅北側の「井の頭弁財天」を参拝後、駅の南側に向かいます。南側の「武蔵野八幡宮」付近に月窓寺、安養寺、光専寺、蓮乗寺の四つの寺が集まり「四軒寺」(しけんでら)と呼ばれています。今回は、そのうちの「月窓寺」に向かいます。 山門 吉祥寺駅北…

東京都三鷹市「井の頭弁財天」と白蛇伝説の魅力

今回の寺社散策は、JRあるいは京王井の頭線の「吉祥寺駅」近辺です。駅を挟んで南に井の頭恩賜公園にある「井の頭弁財天」そして北の四軒寺を巡ります。先ず南方向の「井の頭弁財天」を目指します。 御由緒 井の頭弁財天は、『井之頭略縁起』によれば天慶年…

府中市「普賢寺」心の癒やしを求めて「カフェテラス普賢寺」の魅力

今回の寺社散策は、東京都府中市紅葉丘にある天台宗の寺院「普賢寺」です。新渡戸稲造、山本五十六、岡本太郎など多くの偉人の墓所がある「多磨霊園」の東側に位置しています。 実は、こちらに訪問するきっかけは、テレビ朝日「じゅん散歩」にてカフェテラス…

稲城市「高勝寺」巨木カヤの木と文化財の魅力

今回の寺社散策は、わたしの住んでいる処から程近い東京都稲城市坂浜の寺院、真言宗豊山派の「高勝寺」です。稲城市の寺院は10か所以上あり、殆ど参拝していたのですが、この寺院は以前から行こうと思っていた所です。 山門 高勝寺の山門です。寺号標は「真…

横浜中華街の関羽を祀る「横浜関帝廟」参拝体験

今回は、中華街にて会社勤めだったときの同期会が催されたので、序でに中華街内の横浜関帝廟(かんていびょう)に参拝しました。 横浜中華街には、2つの中国の寺院があります。「横浜関帝廟」と「横濱媽祖廟(まそびょう)」ですがそのうちの一つです。横浜…

多摩市「下落合八坂神社」多摩ニュータウンの神社と保存活動

東京都多摩市の散策が続きます。今回は、多摩センター駅から北方向へ数分の所にある「下落合八坂神社」です。かつては多摩丘陵であった住宅街を北へ行きます。 右側に住宅の間に挟まれた神社らしき鳥居が見えます。 下落合八坂神社で、左の石碑は遷宮記念碑…

多摩市「落合白山神社」多摩ニュータウンの鎮守神

台東区の寺町の寺院巡りが続きましたので、今回は東京都多摩市の神社「落合白山神社」です。落合白山(はくさん)神社は、京王・小田急線多摩センター駅から南に数分の所にある多摩中央公園の東端にあります。 多摩センター駅周辺の地域は、広大な多摩ニュー…

台東区谷中の寺町散策「明王院」の魅力

東京都台東区谷中の寺町巡りまだまだ続きます。谷中の寺町は、70以上の寺院が連なる大規模な寺町です。興味深い寺院を探しながら巡ります。 日暮里駅に隣接する「天王寺」から「長安寺」、「功徳林寺」、「西光寺」と巡って、今回は北へ戻り新義真言宗の「明…

台東区谷中寺町巡りの記録「西光寺」からの足病平癒「韋駄天」

昨年暮れの東京都台東区谷中の寺町巡りの続きです。忘れないうちにしっかり備忘録として残しておきます。日暮里駅に隣接する「天王寺」から禅寺「長安寺」、その向かいの「功徳林寺」と巡りました。そして、今回は少し南へ下って新義真言宗の「西光寺」です…

「令和七年の始まり」穏やかな新年幕開け

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。令和七年も始まり、昨年元旦の能登半島の大地震と打って変わって、平穏な正月となりました。 令和七年の稲城の初日の出です。稲城市の日の出時間は6時52分ですが、家の近くから見た初日の出は…

令和六年を振り返る感謝と願い

いよいよ令和六年も残り少なくなりました。今年も家族共々、無事に過ごせたことに感謝です。今年の東京の冬は、天気が良く本当に暖かく新年を迎えそうです。 この1年も、寺社を変わらず訪問しました。年始に府中市の「大國魂神社」から始まり、都内50か所以…