2019-01-01から1年間の記事一覧

上野の清水観音堂

今年5月1日に令和の時代が始まり、元年も終わろうとしております。令和2年はどんな時代となるでしょうか。 さて、先日の「正倉院の世界」の東博からの帰り、序に近くの寺に寄りました。清水観音堂です。 清水観音堂は、東叡山寛永寺のホームページによりま…

iPhone買い替え

先日、iPhoneXから、新型のiPhone 11 Pro maxに替えました。最近は性能の伸びも昔ほど著しくなく、前の機種でも十分なのですが。 特に前のiPhoneXは、ハード面で、画面の有機ELディスプレイ、ワイヤレス充電、ワイヤレスイアフォンなどばかりでなく、顔認証…

東洋医学からみた腰痛治療

東洋医学の道に入ったとき、先ず臨床で最も多く出会うのが腰痛治療です。 患者の疾患の割合は、腰痛が30~40%程度、そして関節痛、肩こりなどが続きます。 西洋医学では、腰痛の病理、病因を知覚神経の障害とみなすため、一般的に腰椎の異常、椎間板の突出…

(続)正倉院の世界

後期の「正倉院の世界」展も先日、終了致しました。終了日近くの平日に、行ってまいりました。 前期展示は、殆ど並ばずゆっくり鑑賞出来たのですが、後期は大変な混みようで、整理券による1時間半待ちでした。 中に入っても混雑してゆっくり鑑賞できませんで…

歴史は変わる「富本銭(ふほんせん)」

日本の歴史が、教科書の記述が、少しずつ変わっています。新たな発見、分析の科学的進歩、あるいは学界や研究者の間の見解の収束などで、歴史が変わるのです。 鎌倉幕府の成立は、昔は、「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」と「1192年」と覚えていたはずです…

大谷光瑞のシルクロード探検

以前、「河口慧海のチベット探検」を書きましたが、仏教界では、シルクロードから貴重な仏教史料をもたらした大谷光瑞という人物がおります。 大谷光瑞 浄土真宗本願寺派西本願寺第22世法主 仏教の源流を探るという目的は同じ二人ですが、単独でチベットに入…

秋の気配の生き物たち

朝晩、冷え込む季節となりました。今年もインフルエンザ流行の兆しが見えているようです。北海道には、寒波が来て雪が積もっております。 我が家の動物、植物たちも秋の気配を感じているようです。 まず、庭のメダカは、水温が下がったためか、すっかり食慾…

古代から大陸の窓口「対馬」

対馬は、古代から日本の歴史の節目にたびたび登場してくる島で、少し注目したいと思います。この島は、九州の北方の玄界灘にあり、長崎県に属する島ですが、本当に大陸、朝鮮半島とは近いのです。 対馬の位置 地図を見れば分かる通り、釜山へは50km程度、福…

上野大仏

先日、東京都国立博物館に行きましたが、その帰り、同じ上野恩賜公園内にあります上野大仏に、ちょっと寄りました。 以前、「おもしろ仏像」のことを書きましたが、この仏像も間違いなくおもしろ仏像にはいります。 なにせ、顔面しかないのですから。それに…

正倉院の世界

天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物を中心とした展示会が東京国立博物館でいよいよ開催しましたので、早速、観てきました。 正倉院宝物と併せて、法隆寺献納宝物という日本を代表する文化財が展示されており、見応えがあるものでした。 正倉院宝物は、光…

(続)夏の終わりの小動物たち

以前に、「夏の終わりの小動物たち」を書きましたが、その後も暑さが続き一ヵ月、なかなか秋がやってこないうちに、今回の大型台風が日本列島に甚大な被害を与え、復旧も容易ではありません。 今回もまた、「経験したことの無い」とか「命を守る行動」とか何…

河口慧海のチベット探検

以前から、河口慧海(かわぐちえかい)のチベット探検について興味があったのですが、一ヵ月ほど前に、東奥日報社の記事で「河口慧海のチベット潜入路を確定」という記事が載っておりました。 河口慧海という人物は、仏教学者にして探検家であり、サンスクリ…

奈良の仏像東京へ

先日まで、上野の東京国立博物館に「奈良大和四寺のみほとけ」展が、開催されていました。 奈良から、わざわざ東京に来て戴いておりましたので、最終日にお顔を拝見に行きました。 ポスターと会場の本館 奈良大和四寺は、長谷寺、安倍文殊院、岡寺、室生寺で…

おもしろ仏像

日本各地の寺院に、数多くの仏像があります。 その中には、その時代時代に意味があったと思われますが、現代では、少しおもしろい仏像があるのです。 例えば、本田不二雄氏著の『ミステリーな仏像』に載っているのですが、都内の妙見菩薩像が紹介されていま…

陰陽五行論(いんようごぎょうろん)と東洋医学

東洋医学の基本的な考え方に「陰陽五行論」というものがあります。 陰陽五行論と一体になっていますが、本来、発生的には別々な陰陽論と五行論が、合わさって出来たものと考えられます。 中国古代の思想家たちは、万物が形をとって現れる状態、一切の現象は…

札幌行き

毎年、この時期になると、小学校のクラス会、両親の墓参りなどで、札幌に行っております。 昨年は、大地震で行けませんでした。札幌に行く予定の2日前に地震が起こったのです。 今まで札幌は災害もなく、こんな事が起こるなんて考えもしませんでしたが、今…

夏の終わりの小動物たち

今年の暑い夏も、終わりに近づいてきました。 わたしのまわりの、小動物たちも、元気に懸命に、生きております。 柴犬チロリが、10歳の誕生日を2日に迎えました。 小さいときから活発で、云う事を全然聞かない、我が道をいく性格です。 今も変わっておりませ…

平城宮跡の見学(神話伝承論の続き)

平城宮は、平城京の北端に置かれて、天皇の住まいの内裏などがあります。 平城京の条坊図が、分かり易いと思います。 平城京の条坊図 東端には、東院庭園がおかれ、宴等が催されたと考えられますが、この東院庭園は、今日の日本庭園の原型とされています。 …

神話伝承論

以前から、受講希望していたスクーリング「神話伝承論」ですが、日程が合わず、今回、わたしにとって、最後の最後の受講となったのです。 これを受講して、1か月後の成績評価が合格の60点以上の通知がくれば、単位満了で、はれて卒業です。 この「神話伝承論…

春日大社

近鉄奈良駅からシカを見ながら、国立博物館、興福寺などを通り過ぎて、春日大社の一之鳥居へ向かいます。 ここから春日大社への参道へと続きます。本殿の南門まで見所が多数あります。 万葉集に登場する多数の植物がある萬葉植物園が直ぐにあり、二千基程の…

奈良のシカ

再び奈良から帰って参りました。 東京も暑いですが、奈良も暑い。立秋も過ぎたというのにいつ収まるのでしょうか。 この暑さの中、奈良のシカは、どうしているのでしょう。 奈良公園に行ってみました。 毎年の夏の暑さに慣れているのか、シカもそれなりに、…

仁徳天皇陵

昨日まで、奈良大学のスクーリングで、奈良に行っていました。 スクーリングの前日には、必ず寺院を訪れています。 しかし今回は、巨大古墳を一度は見たいと思っていましたので、世界文化遺産に登録されたことを機会に、仁徳天皇陵に行ったのです。 近くに行…

メダカと昆虫たち

以前にも増えていくメダカのことを書きましたが、暑くなってからメダカが、どんどん繁殖していっています。 孵化して1年くらい経てば、卵をお腹につけて泳ぐようになり、移すのを見たことないのですが、それが水草に付いています。 親メダカが卵を食べてしま…

難解な読み方の奈良地名

奈良の地名ですが、平易な読み方が出来ない所が多数あります。 しかも古代史と深く関わっていることが伺えるのです。 ここで三つの地名について考えてみます。 我が、奈良大学の住所からして、奈良市山陵町ですが、この町名の山陵町が「みささぎ」町と読むの…

チロリの日常

柴犬9歳チロリの日常です。 チロリは本当に狭い所が好きです。狭い所に入ると落ち着くらしい。 窓際の狭い場所にはまったり、 椅子の下に隠れたりしている チロリをよく見かけます。 ガラス戸際の狭い所に 椅子の下に どうもニャンコもそうですが、敵から身 …

神仏習合から廃仏毀釈 (続き)

神仏習合、それは、日本人が千年をかけて、神と仏を一つの信仰体系として融合し、独特の信仰を作り上げてきました。 ということは、前回書きましたが、日本人の信仰をゆるがす大事件が起こるのです。 明治維新を成し遂げてから、明治政府の王政復古による、…

神仏習合

大分県国東半島の神社、寺院についてのテレビの放映が ありました。 それは、神仏習合の古代の歴史を伝える、見応えのある ものでした。 国東半島には、摩崖仏が多いことは、知っていましたが、 大分県の片田舎に全国4万の八幡神の頂点に立っているの が、宇…

その後の「ヤモリ」と「トカゲ」

ヤモリがまたやって来たのです。それも 天気の良い日は、毎日のようにやってくる のです。 よっぽど好奇心が強いとみえ、人間の生活に 興味津々なのです。 夜、何気なく窓を見るとじっと見ております。 ときおり体を捻ったり、上下に位置を変えた りしていま…

世界各国の鍼灸事情

鍼灸が今や日本、中国、韓国だけでなく、欧米でも盛んに 行われるようになっています。 そこで世界各国でどのような歴史、制度によって営まれて いるのか少し調べてみたいと思います。 各国の鍼灸事情をみるうえで、やはり中国における鍼灸の 歴史は欠かせま…

邪馬台国

少し前の新聞報道で、奈良県桜井市の纏向(まきむく)遺跡で 3世紀前半~4世紀前半の刀剣の柄(つか)や鞘(さや)などの 未完成品が出土されたとの発表がありました。 纏向遺跡地図 纏向遺跡で出土した鹿角製の柄 纏向遺跡は、九州の吉野ケ里遺跡と並んで、…