2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

空海への疑問 続き2

帰国した空海に待ち受けていたものは何か、また最澄との葛藤、高野山の選定をどう成しえたかなどの、3回目の空海への疑問で、今回で完結です。 (3)空海と最澄の日本に帰国後 空海は、太宰府で、朝廷の沙汰を待っているあいだ、『請来目録』を書きあげた。…

空海への疑問 (続き)

前回の続きです。無名の空海が遣唐使にどのようにして入唐できたかなどの話です。 (2)空海、海を渡り、阿闍梨(あじゃり)となる。 空海は、官許がおりず、今回の24,5年ぶりの遣唐使船に乗ることは出来なかったのだが...。 今回の第16次遣唐使は、500…

弘法大師空海への疑問

仏教美術史を学んでいると、日本の仏教に貢献したキーマンが何人か存在する。 例えば、聖徳太子や空海、そして鑑真などであるが、空海についてはよくテレビ番組にも取り上げられ、いろいろと疑問が湧き,興味を覚える。 生い立ちのこと、遣唐使になぜ選ばれ…

ノートルダム大聖堂火災と法隆寺火災

今月15日に、ゴシック建築を代表するノートルダム大聖堂が、火災にあった。今日もまだ、ニュースで何かと報じられており、影響の大きさが分かる。 13世紀に完成した、この世界文化遺産は、何百年ものあいだ、多くの人々から親しまれ、守られてきた。これが焼…

忠犬チロリ

いつも朝の散歩コースで、幼稚園の横を通るのであるが、何年か前に幼稚園でウサギを一匹飼っていた。 チロリがいつも小屋をのぞき込むと、ウサギがとことこ出てきて2匹で何となく、こころを通わせているようだったのだ。 それが、突然、小屋にいなくなった…

鍼灸の不思議と亡き師の教え

今は亡き師の教えで「こころが病めば、からだも病み、からだが病めばこころも病む。」と、よく云っていた。 しかし、なかなか実感出来なかったが、この教えは、臨床、特にこころの病の患者を経験するうちに初めて感ずることである。 生命体は、気を一元とし…

遠方へ出張診療

昨日は、埼玉の介護施設への訪問診療である。そこは、T社時代の同期Y氏夫妻が営む、特養の介護施設である。 Y氏とは、同期入社で、同じく早期退社して、わたしは、東洋医学へ、Y氏は、介護事業へと二人とも今までと全く違う業種に進んだのである。 彼は、経…

「マケドニア」

以前から気になっていたのであるが、「マケドニア」という国である。 ギリシアの北で、バルカン半島のユーゴスラビアが崩壊して誕生した国の一つである。(他にクロアチア、ボスニア、セルビアなど紛争が激しい印象で、よく分からないところ) 同名の地域を…

仏舎利(ブッシャリ)

仏舎利とは、釈迦の遺骨を指したものだが、少し前であるが、奈良県葛城市の当麻寺(たいまでら)西塔の心柱最上部から、三重の金、銀、金銅製の舎利容器が見つかった事が発表された。 写真にある最も内部の金の容器は高さ1.2cmで円形のふたがあり、中には舎…

杉田玄白の『解体新書』

NHKのBSで「英雄たちの選択」という歴史番組がある。 日本の運命を決める岐路に立った英雄たちが、どの「選択」を行ったかを古代史、考古学、歴史学などの専門家により、英雄たちの心中を探るという歴史番組である。 歯切れのよい司会の磯田道史氏は、…

ネパールでの仲間との懇親

久しぶりに、鍼灸ボランティアのネパールの仲間たちと懇親をもった。 わたしの故郷、北海道の田舎で鍼灸院を開業しているK氏が帰省する、いつもこの時期行う。 他は、都区内で開業しているM氏、もう一人は、ケニアの海外協力隊帰りのU氏である。 3人は、…

御朱印

最近御朱印ブームで、寺院の御朱印授与所に、よく並んでいる人達を見かける。かくいうわたしも、最近始めたのである。 通常は、参拝の折り、御朱印帳に記入して貰うのだが、有名な寺院では、かなり待たされる。番号札で呼ばれるところもある。 わたしは、予…

中国の「一帯一路」政策

本日は新元号が「令和」と決まって、日本中、大騒動の感があるが、関係者は安堵しているあでろう。 最初、聞いたときは、意外な感じがした。「令」は律令、養老令など頭に浮かび、そぐわない感じさえした。 「和」は昭和とだぶる。 万葉集が出典で、「令」の…