2019-01-01から1年間の記事一覧

今秋、東京国立博物館に正倉院宝物

天皇陛下の即位を記念して、奈良・正倉院に伝わる宝物が、東京にやって 来ます。 東京国立博物館で、10月に御即位記念特別展「正倉院の世界」が開催されます。 皇室が守り伝えてきた正倉院宝物と、法隆寺献納宝物の代表作を中心とした 約110件の宝物が紹介さ…

今年もやって来ました、ヤモリ(守宮)

5月にしては、とても暑い日が続きました。やっと平年並みに戻ったみたいですが、 一昨夜やって来たのです。ヤモリが。 例年、暑い8月頃、現れるのですが、今年は、この暑さで、いち早く現れたのです。 ヤモリは、守宮、家守とも書き、食性は動物食で、昆虫、…

上実下虚

東洋医学には、上実下虚という上衝性疾患を表わす言葉があります。 人体は、全身を循環する経気の流れの中で、陰気は昇り、陽気は降りることで体調のバランスが保たれています。 上実下虚とは、気血が下焦から上焦に衝き上がり、上焦部にさまざまな病変を引…

セロトニンとオキシトシン

セロトニンとオキシトシンという言葉が、最近よく取り上げられます。テレビでも、いつでも怒っている人、イライラしていると感じられる人がいますが、もっと穏やかに生きられないかと思うのです。 これは、セロトニンとオキシトシンが、不足しているのではな…

奈良大学 歴史文化財学科スクーリング

この大学に入って気づいたのですが、教授陣は、メディアによく見かけるような著名な先生方がおられます。 日本古代史の木簡などの研究で、一昨年文化功労章を受けた東野名誉教授(一昨年退官されました。)、そして何人かが、テレビの歴史番組にたびたび登場…

東京国立博物館で「立体曼荼羅」鑑賞

10連休、令和フィーバーも終了し、だいぶ疲れ気味の日本列島ですが、わたしは、いつも通りの生活でした。 ただ終盤に、東京国立博物館で開催中の東寺「立体曼荼羅」を見てきました。 予想通り、チケットを買うときから並んでいて、結局会場の平成館に入るま…

初夏到来

令和になって、やっとすっきり晴れた日がやって来ました。 初夏の庭の花たちも一斉に咲き始めています。 すずらん、シャガ、つつじ、藤の花そして、いつのまにか、クレマティスも咲いています・ スズラン シャガ ツツジ 藤の花 クレマティス そして、ジャス…

空海への疑問 続き2

帰国した空海に待ち受けていたものは何か、また最澄との葛藤、高野山の選定をどう成しえたかなどの、3回目の空海への疑問で、今回で完結です。 (3)空海と最澄の日本に帰国後 空海は、太宰府で、朝廷の沙汰を待っているあいだ、『請来目録』を書きあげた。…

空海への疑問 (続き)

前回の続きです。無名の空海が遣唐使にどのようにして入唐できたかなどの話です。 (2)空海、海を渡り、阿闍梨(あじゃり)となる。 空海は、官許がおりず、今回の24,5年ぶりの遣唐使船に乗ることは出来なかったのだが...。 今回の第16次遣唐使は、500…

弘法大師空海への疑問

仏教美術史を学んでいると、日本の仏教に貢献したキーマンが何人か存在する。 例えば、聖徳太子や空海、そして鑑真などであるが、空海についてはよくテレビ番組にも取り上げられ、いろいろと疑問が湧き,興味を覚える。 生い立ちのこと、遣唐使になぜ選ばれ…

ノートルダム大聖堂火災と法隆寺火災

今月15日に、ゴシック建築を代表するノートルダム大聖堂が、火災にあった。今日もまだ、ニュースで何かと報じられており、影響の大きさが分かる。 13世紀に完成した、この世界文化遺産は、何百年ものあいだ、多くの人々から親しまれ、守られてきた。これが焼…

忠犬チロリ

いつも朝の散歩コースで、幼稚園の横を通るのであるが、何年か前に幼稚園でウサギを一匹飼っていた。 チロリがいつも小屋をのぞき込むと、ウサギがとことこ出てきて2匹で何となく、こころを通わせているようだったのだ。 それが、突然、小屋にいなくなった…

鍼灸の不思議と亡き師の教え

今は亡き師の教えで「こころが病めば、からだも病み、からだが病めばこころも病む。」と、よく云っていた。 しかし、なかなか実感出来なかったが、この教えは、臨床、特にこころの病の患者を経験するうちに初めて感ずることである。 生命体は、気を一元とし…

遠方へ出張診療

昨日は、埼玉の介護施設への訪問診療である。そこは、T社時代の同期Y氏夫妻が営む、特養の介護施設である。 Y氏とは、同期入社で、同じく早期退社して、わたしは、東洋医学へ、Y氏は、介護事業へと二人とも今までと全く違う業種に進んだのである。 彼は、経…

「マケドニア」

以前から気になっていたのであるが、「マケドニア」という国である。 ギリシアの北で、バルカン半島のユーゴスラビアが崩壊して誕生した国の一つである。(他にクロアチア、ボスニア、セルビアなど紛争が激しい印象で、よく分からないところ) 同名の地域を…

仏舎利(ブッシャリ)

仏舎利とは、釈迦の遺骨を指したものだが、少し前であるが、奈良県葛城市の当麻寺(たいまでら)西塔の心柱最上部から、三重の金、銀、金銅製の舎利容器が見つかった事が発表された。 写真にある最も内部の金の容器は高さ1.2cmで円形のふたがあり、中には舎…

杉田玄白の『解体新書』

NHKのBSで「英雄たちの選択」という歴史番組がある。 日本の運命を決める岐路に立った英雄たちが、どの「選択」を行ったかを古代史、考古学、歴史学などの専門家により、英雄たちの心中を探るという歴史番組である。 歯切れのよい司会の磯田道史氏は、…

ネパールでの仲間との懇親

久しぶりに、鍼灸ボランティアのネパールの仲間たちと懇親をもった。 わたしの故郷、北海道の田舎で鍼灸院を開業しているK氏が帰省する、いつもこの時期行う。 他は、都区内で開業しているM氏、もう一人は、ケニアの海外協力隊帰りのU氏である。 3人は、…

御朱印

最近御朱印ブームで、寺院の御朱印授与所に、よく並んでいる人達を見かける。かくいうわたしも、最近始めたのである。 通常は、参拝の折り、御朱印帳に記入して貰うのだが、有名な寺院では、かなり待たされる。番号札で呼ばれるところもある。 わたしは、予…

中国の「一帯一路」政策

本日は新元号が「令和」と決まって、日本中、大騒動の感があるが、関係者は安堵しているあでろう。 最初、聞いたときは、意外な感じがした。「令」は律令、養老令など頭に浮かび、そぐわない感じさえした。 「和」は昭和とだぶる。 万葉集が出典で、「令」の…

閃輝暗点(せんきあんてん)

閃輝暗点ときいて、医療関係の人なら何か分かる人は、それなりにいると思う。 わたしも鍼灸の専門学校で習ったのであるが、片頭痛の前兆で知られる。 片頭痛とは、女性に多く頭の片側に、脈を打つようにズキンズキンと痛み、動くと悪化するのが特徴だ。 そし…

鎌倉散策

昨日は、T社時代の地元鎌倉通の2先輩W氏、T氏と同輩2人、Y氏、M氏計5人による不定期の鎌倉散策であった。 まず金沢八景から厨子ハイランドへと鎌倉行きのバスに乗る。アレンジ役のW氏から北条氏の残したという朝比奈切通、朝比奈峠などの説明を受け、…

新元号

いよいよ4/1に新元号が発表されるが、選定委員に東洋史学者や国文学者などが選ばれているようだ。 昨日のテレビ、京都ぶらり歴史探訪で新元号、天皇に関する番組があった。 奈良大学で学んでいるうちに、歴史もの、寺院、仏像に関する番組に興味があり、…

マララさんの訴え

マララさんは、現在、初来日しているが、女性が教育を受ける権利を訴え、ノーベル平和賞を受賞した。 彼女は、中学生の時、パキスタンの過激派タリバンから銃撃を受け、辛くも命を取り留めた。タリバンの考えは、女性が教育を受ける事は、許し難い罪であり、…

キジバトの水飲み、のどかな一日

一昨日まで暖かすぎたのか、朝のチロリの散歩は寒かった。 朝5時半に起こしにきたので、飼い主としてはやむを得ない。 動物好きのわたしのところには、なにかと小動物がやってくる。 多摩地区の緑の多い所に住んでいるせいであろうが、メジロ、シジュウカラ…

京都・東寺の立体曼荼羅(まんだら)来る

来週26日から上野の東京国立博物館で、特別展「国宝東寺―空海と仏像曼荼羅」が始まる。 東寺は、空海が唐から帰って嵯峨天皇から賜り、東寺の伽藍を仕切ったと思われる。講堂の立体曼荼羅は、大日如来を中心として21体により構成されている。そのうち16体…

神聖なる山ネパール「マチャプチャレ」

昨夜のネットニュースで、中部のヒマラヤ山脈にあるマチャプチャレ(6993メートル)で20日、60歳代の日本人男性がトレッキング中に滑落し、死亡したとの記事を目にした。 ネパールは、飛行機事故、登山事故が多いので、またかと思ったが、よくみるとマチャプ…

奈良の大仏さん

東大寺大仏殿と盧舎那仏 奈良大学に入って、近鉄奈良の付近にホテルをとるため、東大寺によく訪れる。奈良の大仏さん(盧舎那仏)に挨拶するためである。 ところで、この大仏殿の中の大仏の像は、単独ではないのです。向かって左に虚空蔵菩薩、 右に如意輪観…

鍼灸治療法

脈診の代表例:六部定位脈診 鍼灸の治療には、自分の治療のスタイルが必要であるが、わたしは、脈診を基本とする、本治法、標治法で行っている。 これは、今は亡き我が師S先生に10年以上学んだ経絡治療というものである。 古代中国の医学書『難経』の六十九…

奈良大学文化財歴史学科に在学中

現在、奈良大学文化財歴史学科に在学中であるのだが、4月から4年目である。 2016年、3年に編入し、2年間で卒業予定であった。 しかし、奈良のゆったり時間が流れるような雰囲気が好きで、奈良大学と繋がっていたく留年2年目となる。 卒論(題目:東アジアに…