東京都狛江市 緑豊かな神社散策 狛江総鎮守の「 伊豆美神社」

 狛江市の寺社、古墳散策の続きです。古墳巡りの途中で兜塚古墳の直ぐ西側にある「伊豆美神社」にも参拝しました。伊豆美神社とは、地名の「和泉」を1音1字の表記を採用して「伊豆美」としたようです。

 

 伊豆美神社の正面の「一の鳥居」です。この神社も木々が多く森の中の神社といった感じで、その中に参道が延びています。

左手の社号碑です。

 

境内の参道へ

一揖して「一の鳥居」から境内へ入ります。

 

左の常夜燈は、倒壊防止のため鉄柱で囲ってあります。二の鳥居が見えます。

 

直ぐに二の鳥居です。

 

 少し小振りのこの鳥居は、武蔵国では最古の石鳥居で、扁額の文字の廻りに龍が彫られています。

 江戸時代二代目将軍秀忠、三代目家光に仕えた旗本の石谷貞清により、奉納されたものです。狛江市の指定文化財になっています。説明掲示板があります。

 

参道を進みます。前方に社殿が見えています。

 

左手に手水舎です。

 

そして、社殿の少し前ですが、狛犬が構えています。

 

拝殿

そして、拝殿です。

 

迫力のある拝殿前の狛犬です。

 

拝殿の右側に伊豆美神社の御由緒書きの掲示板があります。

 

御由緒

 創建は寛平元年(889)です。当時「武蔵総社六所宮」と呼ばれた大國魂神社から分霊を勧請し、「六所宮」として創建されたと云われています。

天文19年(1550)、多摩川洪水により現在の地へ遷座しています。明治元年(1868)になり、社号を「六所宮」から地名の和泉に因んで、1音1字の表記を採用して「伊豆美神社」と改称しています。

主祭神:大国魂大神(おおくにたまのおおかみ)

 

拝殿正面です。扁額は「伊豆美神社」です。

 

正面右の柱には「武州 狛江  総社 伊豆美神社」と刻まれています。

 

社紋は左三つ巴です。賽銭箱に十六弁の菊花も。

 

本殿

本殿と拝殿とは渡り廊下で繋がっています。風通しが良さそうな格子の覆殿です。

 

境内建物

拝殿の左側には、参集殿、神楽殿があります。

 

参集殿。

 

楽殿

 

参道の左側、手水舎の手前にある「神輿庫」です。

 

境内社

 伊豆美神社には、多くの境内社があります。他の神社もそうですが、明治時代末期の「神社合祀」の政策によるものと思われます。

参道の右手に境内社が並んでいます。

 

社殿寄りの靖國神社で、砲弾も祀られています。

 

隣の神明宮です。御祭神、御神徳の看板もあります。

 

参道の向かい側、合祀の福徳稲荷神社・諏訪神社です。御祭神、御神徳の看板もあります。

 

 社殿の右手に3石祠が、二か所並んでいます。

手前の3石祠です。左の石祠の下に厳島神社疱瘡神社、山際神社と書かれています。

 

奥の3石祠です。何を祀っているかは分かりません。

 

社殿の裏手にも、石祠が一つありました。龍神が祀られているようです。

 

御朱印

最後に御朱印です。社務所は、「二の鳥居」近くの左側の奥まった所にあります。

 

おわりに

 狛江市の寺社、古墳巡りの今回の散策は一応これで終わりです。狛江市は、人口8万人足らずで、面積も、東京都の市では最も小さく、全国でも二番目に小さい市でもあります。

 狛江総鎮守の伊豆美神社は、狛江市の西の住宅地の中にありますが、参道も長く、古い歴史のある本格的な神社です。境内に入ると木々が多く森の中にいるようで神気も感じられ、本当に居心地の良い神社でした。

 近くに住んでいながら、あまり行く機会が無かったので、今回の散策には大満足でした。まだこの狛江市には、行っていない古墳、寺社があるので、また行きたいと思っています。

                       以上