セロトニンとオキシトシンという言葉が、最近よく取り上げられます。テレビでも、いつでも怒っている人、イライラしていると感じられる人がいますが、もっと穏やかに生きられないかと思うのです。
これは、セロトニンとオキシトシンが、不足しているのではないかと感じられるからです。
セロトニンとは、脳内にある神経伝達物質の一つですが、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」と共に人の感情をコントロールする物質です。自律神経である交感神経と副交感神経を調節する働きを活性化させることにより、心のバランスを整えます。
オキシトシンは、鍼灸の専門学校でお産に関係するホルモンという事で、習った記憶があるのですが、最近は、セロトニンとともに「幸せホルモン」として脳・心が癒され、ストレスが緩和するなどの効用がうたわれています。
現代のストレスの多い生活や運動不足、夜型生活などにより、セロトニンが分泌されにくくなっているのでしょうか。
セロトニンを増やすには、食物(肉や魚、卵、乳製品、大豆食品といったたんぱく質が、セロトニンの原料となる「トリプトファン」を多く含む。)からも摂取されますが、よく噛むことつまり、「リズム運動」により、セロトニン神経が活性化され、効果的であるといわれています。また、ウォーキングや歌うことなども同じことが云えます。
オキシトシンは、視床下部で合成され、脳下垂体から分泌されるホルモンであり、オキシトシンの分泌が、ストレスの軽減に大きな効果を持つことが分かってきたのです。
わたしはこれらのふたつの「幸せホルモン」を増やすには、何といっても周りに動物や植物がいる生活に限ると思っているのです。
身近にいる動物との暮らしが、心穏やかになることで、いかにセロトニンやオキシトシンを満たしてくれるかと、実感するのです。
いつも、わたしのそばにいる柴犬チロリは、本当に面白く不思議な動物です。
チロリが、言葉を理解できるのは、自分の名前とご飯の二つです。名前を呼ぶと振り返るし、ご飯だよ、というと舌なめずりするのです。
そして嗅覚、聴覚の能力は驚くばかりです。色んな表情を見られ、本当に癒されるのです。
3匹の柴犬 変な表情
椅子の下に隠れる 階段から覗く
他にも、たくさんのメダカ、この時期になると毎年現れるニホントカゲ、また果物がなる頃現れるハクビシンにも、何となく癒されます。
わたしの住んで居るところは、多摩丘陵地帯を切り拓いた町なので、昔の動物もしぶとく生き残っているのです。
ニホントカゲは、冬眠から覚めて、この時期から天気が良いと現れます。
ハクビシンは、枇杷、葡萄など果物好きな動物で、毎年食べに来ます。夜行性ですが、朝早く見かけたことが、何度かあります。
猫にしては大きく、俊敏ではなくノロノロと歩いているのです。写真は去年のカーテン越しから撮ったものです。
また、植物にも癒されるのです。今咲いているシャクナゲとカルミナの花です。
シャクナゲ カルミナ
このように動植物に囲まれた生活は、セロトニンとオキシトシンが分泌され易いかどうか分かりませんが、心穏やかに生きられるのです。