真言宗智山派の聖地「川崎大師」の歴史探訪 前半

 鎌倉散策は一休みで、以前から行きたいと思っていた神奈川県川崎市の厄除大師で有名な「川崎大師」に行って参りました。

 

川崎大師 平間寺(かわさきだいし へいけんじ)

 山号:金剛山

 院号:金乗院

 寺号:平間寺

 通称:川崎大師

 寺格:大本山

 宗派:真言宗智山派

 本尊:厄除弘法大師

 創建:大冶3年(1128)

 開山:尊賢

 開基:平間兼乗

 

川崎大師平間寺の縁起

 真言宗智山派の大本山である「平間寺」は、俗に川崎大師・厄除弘法大師と称されます。当地付近に住んでいた平間兼乗が、川崎市夜光沖合の海で拾い上げた弘法大師像を元に、尊賢上人が開基となり大冶3年(1128)創建したと伝えられます。

 弘法大師像は、下平間村の稱名寺(しょうみょうじ)が真言宗から一向宗(浄土真宗)に宗旨を改めた際、多摩川に流されたものとも伝えられています。永治元年(1141)には近衛天皇により勅願寺の宣旨を受けた他、江戸時代には、将軍家より寺領6石の朱印状を拝領、現在に至るまで多くの縁日等を催し、賑わっています。

 

 南武線の川崎駅から京急に乗り換え「川崎大師駅」に到着しました。

 

 駅前の表参道を行きます。

 

 山門へ続く参道に入りますが、平日なので参拝者も殆どいなく寂しいものです。この黄色い看板が「久寿餅」の目印です。

 

 川崎大師の入口の案内から「仲見世通り」に入ります。昔からの名物「久寿餅」、「せき止め飴」、「開運だるま」などが並んでいます。日曜祭日なら小気味よい飴切りの音が聞こえてきそうです。

 

大山門

 川崎大師の「大山門」前に到着しました。 「厄除霊場大本山平間寺」の寺号碑です。

 

 大山門は、開創850年の記念事業として昭和52年に建立されました。

 

 扁額は山号の金剛山。

 

 門の四方には、京都東寺の国宝、四天王像を模刻造立した持国天像〔東方〕、増長天像〔南方〕、広目天像〔西方〕、多聞天像〔北方〕が奉安されています。金剛力士像はありません。

 多聞天、持国天

 

 増長天、広目天

 

 大山門を潜って境内に入ります。

 

 「川崎大師境内案内マップ」です。広い境内で伽藍が幾つもあります。(川崎大師公式サイトより)

 

 まず身を清めます。川崎大師の大きな手水舎ですが蓮の花弁のようです。

 

大本堂

 大本堂前の広場です。左側に経蔵、右側にお護摩受付所は見えます。

 

 先ず大本堂を目指します。

 

 途中に献香所(常香炉)があります。

 

 大本堂は昭和39年(1964)の落慶、御本尊厄除弘法大師を中心に、不動明王、愛染明王などの諸仏が奉安されています。大本堂において毎日お護摩が修行され、世界平和、国家安穏、信徒安全が祈願されています。

 

 大本堂の扁額は、「厄除 遍照殿」です。大師さまが唐で学ばれていたときに、「恵果和尚」より頂いた名前が「遍照金剛」です。遍照殿は大師さまがいらっしゃる所という意味のようです。

 

 参拝が終わり大本堂から大山門を撮ります。

 

経蔵

 大本堂を後にして右側に「経蔵」という仏教の経典を納める経庫があります。この経蔵は、平成16年(2004)大開帳奉修記念事業として落慶されました。経蔵には中国最後の木版大蔵経「乾隆版大蔵経」7240冊が収蔵されています。

 

 中に入って驚きました。見上げると天井画、正面に金色の釈迦如来、前に五鈷杵そして窓で仕切られている棚に仏教聖典「乾隆版大蔵経」と見事に並んで圧倒されます。

 

 天井の中央には丹青画「双龍」(韓国)、天井四方の仏画「飛天」(日本)は、仏教がインドから中国、朝鮮半島を経て日本に伝来したことを表徴しています。

 

 金色の釈迦如来坐像とその前に巨大な五鈷杵です。

 

 傍に「清浄金箔荘厳のおすすめ」の説明書き。「経蔵に荘厳されている五鈷杵は、仏像と私たち衆生の世界が一つに結縁されることを象徴する密教法具です。これに清浄金箔を荘厳し、合掌されご供養することを勧めます。」

 仏教では、荘厳を「しょうごん」と読み信仰対象の仏様を美しく飾り徳を装飾品などで表す意味があります。

 

 窓で仕切られた棚に、仏教聖典「乾隆版大蔵経」全7240冊が収蔵されています。

 

 経堂の正面横に霊木「奇跡の銀杏」があります。説明書きによりますと、この銀杏は、第2次世界大戦により幹の大半を焼失。戦後奇跡的に蘇生、川崎大師の歴史を今に伝える古木で「奇跡の銀杏」と呼ばれます。

 

 今まで、表参道から大山門、大本堂そして経堂などを見て来ました。見所はまだまだ多数あり長くなりますので前半最後になりますが、太子堂を参拝します。

 

聖徳太子堂

 昭和41年に奉納された聖徳太子を奉られたお堂です。

 

 聖徳太子は、日本における仏教と文化の礎を築かれた偉人として慕い仰がれています。川崎大師では、正忌日にあたる2月に、そのご威徳をたたえる年祭法要を修行しています。堂内の聖徳太子尊像。

 

 以上で前半が終わり、八角五重塔や不動堂、薬師堂など後半に続きます。

                       以上