今月22日から明日28日まで奈良県明日香村では、高松塚古墳壁画の本物の公開が行われています。ガラス窓越しですが、飛鳥美人、玄武、白虎などが見られるようで羨ましい限りです。
こちらは、今回も近隣の寺社の話です。普門庵というお寺と大麻止乃豆乃天神社です。
普門庵は、庵と名乗っているとおり、小さな臨済宗のお寺です。延宝8年(1680)に地頭の朝倉織部正豊が当地に、観音堂を建立したことに始まります。以後地元民の篤い信仰心によって観音堂が維持されてきました。
その後堂守が入りましたが、急逝などの経過をたどり、平成に入って、現在の住職が普門庵を再興し、臨済宗大徳寺派に所属しています。
「普門」とは普く門戸を開くという意味で、坐禅会、写経会そして法話会など地元密着な様々な活動を行っているようです。
参考:普門庵ホームページ
もう一つ「大麻止乃豆乃天神社」についてです。読み方は、「おおまとのつのてんじんしゃ」と長く、読めませんが、高台にある普門庵から下ったところに入口があります。
大麻止乃豆乃天神社は、小さな社であり由緒ははっきりしません。しかし、『延喜式神名帳』に記載される武蔵国多摩郡大麻止乃豆乃天神社が当社であるとしていますので、平安時代からという由緒ある神社です。
祭神は、櫛真智命(くしまちのみこと)で、境内には、津島神社、白山神社、神明神社、稲荷神社、秋葉神社を祀っています。
参道は石段が暫く続いています。
まだまだ石段が続きます。
拝殿が見えてきました。
拝殿の周りに以下の境内社が祀られています。
合社殿(左側)に祀られている白山神社・神明神社・稲荷神社と津島神社(右側)
稲荷神社の祭神:倉稲魂命
鎮座地付近の地名、稲城市の大丸(おおまる)は、大麻止が変化した呼称ともいわれています。現在、中野区神明氷川神社の兼務社で、御朱印は神明氷川神社社務所にて拝受可能だそうです。
- 参考:現地看板
今回も近くの寺社に行きましたが、日本全国でオミクロン株の勢いが止まりません。感染者数が急増しています。あまり遠出は控えた方がよさそうです。
身近に多くの寺社があるとは知りませんでしたが、まだまだ調べるとありそうです。小さいお寺や神社にもそれなりの歴史と地元との絆があるものです。
そこの場所は、閑散としており緑も多く「こころ」が癒されます。暫くは時間もかからないので、近場を巡って見ようと思います。
おわり