人気の「土方歳三資料館」

 先日、新選組の副長、土方歳三の幕末の遺品を展示する「土方歳三資料館」が10月に休館、しばしの別れ、誠に残念という新聞報道がありました。土方歳三資料館は、東京都日野市の土方歳三の生家跡にあります。資料館は、歳三の兄の子孫の土方愛さんが館長として運営しています。

 土方歳三資料館のHPでは、【長期休館のお知らせ】土方歳三資料館は、2022年10月末をもちまして一旦休館させていただきます。1994年に開館して28年間、時の流れもあり、個人での運営には限界を感じており、一度しばらく休館して今後の方針を考えたい、とのことです。

 去年の今頃、歳三の菩提寺高幡不動尊金剛寺と墓のある石田寺は訪れましたが、土方歳三資料館には行っていないので、これを機会に行くことにしました。

多摩モノレールの万願寺駅から徒歩で5分位の所ですが、

 少し歩き出すと何やら人の列が見えてきます。悪い予感がしましたが、やはり資料館への列でした。前が見えませんので先頭までいくと、ぐるりと一区画列ができています。列も全く動く様子がないので、2、3時間以上は待つのかと思い諦めました。

土方歳三資料館に入るため、列に並ぶ歳三ファン

 特別に、この日は門の前に土産物屋、そしてヒジカタ君ショップも開設していました。

土産物屋 土方歳三煎餅やまんじゅうが売っています。

買い求めた土方歳三まんじゅう 歳三の箱館戦争時の肖像写真が使われています。

ヒジカタ君ショップ 

 また門内にこんな、看板もありました。皆、写真を撮っています。尚、石田散薬とは、歳三の生家が製造・販売していた薬です。骨折や打ち身、捻挫等に効用があるとされており、昔は、独特な民間薬があったようです。

土方歳三の看板

 圧倒的に女性が多く、土方歳三の人気が、斯くも凄まじいとは思いませんでした。残念ながら10月までに、またの機会に来るとします。

折角なので、近くの石田寺(せきでんじ)に歳三の墓参りと安養寺を訪れることにしました。

 石田寺は、昨年訪れましたが、宗派は真言宗高幡不動尊金剛寺の末寺です。山門から入ると相変わらず見事なカヤの大木が目を引きます。樹齢400年以上と推定されています。

山門

カヤの大木 市指定の天然記念物です。

 前回は殆ど参拝する方はいませんでしたが、今回は、土方歳三資料館から流れた人たちで、結構賑わっていました。

石田寺は、多摩八十八ヶ所霊場第八十番札所ですが、日野七福神の一つで「福禄寿(ふくろくじゅ)」が祀られています。中国の道教で理想とされる 幸福・俸禄・長寿の三徳を備えると云います。

 祀られているお堂は、前回来た時は、開いていなかったのですが、今回は開いていました。このお堂の名前は分かりませんが、内部に歳三、近藤勇肖像画などが貼られ、中央の上部に大日如来、下部に福禄寿が祀っております。

お堂内部

大日如来

三徳福禄寿

 

土方歳三と石田寺の詳細は、1年前のブログをご覧ください。

土方歳三の生き方 - クマケア治療院日記 (hatenablog.com)

 

 箱館戦争のとき、共に戦った榎本武揚は、東京の牢獄に2年半投獄されました。しかし、釈放され明治政府に仕え、北海道開拓使逓信大臣、外務大臣などを歴任しています。この生き方も立派ですが、かたや歳三は、箱館戦争で散り、潔い生き様が、皆の共感を呼び、いつまでも人気は健在のようです。

                       おわり