猛暑に負けない生きものたち

 今年の夏は本当に暑い。6月から猛暑が続いていますが、昨日の台風で一服し、またこの暑さが戻ってきました。

しかし、猛暑の中でも庭の生きものたちは、変わらず平然と過ごしています。

 まず、植物では、サルスベリ百日紅)がこの猛暑の中、満開となりました。いつも夏の終わりまで長く咲いています。中国南部原産で、世界の熱帯各地に分布しています。日本へは、江戸時代以前に渡来したと云われています。

サルスベリ

 先月も載せましたが、アデニウムの開花が止まりません。別名、砂漠のバラと云うだけあって、この猛暑の中も1ヶ月以上どんどん花が咲きます。このように咲くのは、10年以上経っていますが今年が初めてです。

砂漠のバラ アデニウム ピンクの色が濃い。

 そして、水が無いと様にならない花、睡蓮(スイレン)と布袋草(ホテイソウ)です。

睡蓮(スイレン

布袋草(ホテイソウ)

 よく混同しがちですが、睡蓮と蓮(ハス)とは違います。上の写真は睡蓮ですが、葉は円形で切れ込みがあり、水面に花を咲かせます。

これに対し蓮は、葉が円形で切れ込みがなく、水面より高い位置に花を咲かせます。レンコンが、蓮の地下茎です。この様に、見た目で区別出来ますが、分類上の相違など、色々違う点があります。

 仏像を載せる台座を、蓮華座と云いますが、仏教でよく使われる蓮華(れんげ)は、仏教の伝来とともに中国からやってきた言葉です。泥沼から美しい花を咲かせることから、仏の悟りをあらわす仏教の象徴です。

 弁財天を祀る弁天堂がある上野不忍池は、蓮の名所として知られています。

上野不忍池の蓮 今が見頃です。

 布袋草は、メダカと相性がよく、花も薄紫でとても綺麗です。しかし、繁殖力が強くどんどん増え、今では世界十大害草の1つです。

 

それから、タカサゴユリ高砂百合)も種が飛び散り相変わらずあちこちに花を咲かせています。外来植物でやっかいものの一つです。

タカサゴユリ

 次に昆虫です。盛夏の代表は、やはりセミですね。庭にセミの抜け殻はよくありますが、正に殻から抜け出たセミを見つけました。アブラゼミ(油蝉)と思われます。

殻から抜け出たセミ

 朝早く散歩に行くのですが、アブラゼミの「ジリジリ…」という鳴き声ではなく、「シャンシャン…」というアブラゼミより一段と大きい鳴き声が聞こえます。これは、クマゼミで関西に多いのですが、最近関東にも増えているようです。温暖化の影響でしょうか。

 また、このところ見かけなかった、シオカラトンボが現れました。水を求めてやってくるのでしょうか。だいぶ前にメダカの水槽に卵を産み見事シオカラトンボになって去って行ったことを思い出します。

シオカラトンボ

カマキリも夏が好きでやって来ます。インゲンの葉に止まっています。

カマキリ

 鳥たちもやって来ます。シジュウカラですが、この鳥は暑さも関係なく年中見かけます。高い木に止まって、仲間と会話しているのですが、なかなか素早く飛んで行き、撮ることは難しいのです。今回撮ることが出来ました。

シャクナゲの木に止まるシジュウカラ

 そして、メダカも元気に泳いでいます。この暑さで水温は相当高いと思われますので、日中は水槽に日よけの蓋をしています。メダカの泳いでいる姿を見ると、涼しげに見えます。

楊貴妃

白のラメ系メダカ

ラメ系メダカと楊貴妃

白メダカ、ヒメダカ混合

時々、昆虫が水を飲みにやってきます。

 他に、アリ、ワラジムシなど溺れています。見かけたら助けています。 

 

 最後は、やはり柴犬チロリです。暑さには弱いので、エアコンを入れないと息がハァーハァーとなります。昼間寝て、夜中ウロウロしているみたいで、昼夜逆転の生活になっているようです。

 

よく眠る柴犬チロリ12歳 

 そして、生きものではないのですが、暑いので朝早く5時前に散歩に行くときの、朝焼けです。いつも綺麗です。

朝焼け

 このように、わたしは、生きものの健気に一生懸命生きる姿に癒され、生きもの中心の生活です。いつまでも続くように願いたいものです。

              おわり