ブラタモリと天橋立

 コロナ禍の中で、大学入学共通テストが、本日終わりましたが、受験された方はご苦労様でした。

 実は、昨日の共通テストの「地理B」で日本三景の一つにも数えられる絶景「天橋立」に関する問題が出題されていたのですが、「ブラタモリ」が的中と、ネットで話題になっておりました。

 ブラタモリは興味ある題材の時見るのですが、たまたま見ておりました。天橋立の景色のよく観光案内に載っている写真の絵は、交通のアクセスの良い、南側の展望台から撮ったもののようです。

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「南側から見た天橋立

 昔は、国分寺、舟屋が北側にあって賑わっていたようで、なぜ南に移ったのか、その秘密を探るのが番組の主旨でした。 

 南側の展望台には、「股のぞき台」というのが用意されていて、そこから天橋立を見ると、天空を舞う龍に見えるというものです。タモリも覗いておりましたがクラクラすると盛んに云っていました。

 共通テストの問題ですが、天橋立を4地点から撮影した写真のうち、北側から撮ったものを選ぶ問題が出たのです。

1週間前の放送に登場した「北側から見た天橋立」の景色の写真が、まさに的中する形となりました。北側と南側と見る景色はだいぶ違います。

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「北側から見た天橋立

 こんな問題出るのですね。これは、地元の受験生にとってはラッキーでしたが、他の人は迷いますね。ブラタモリは、受験生など若い人はあまり見ていないのではと思いますがどうでしょうか。

 また、雪舟が描いた「天橋立図」も紹介しておりましたが、砂州が現在より短いようです。

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国宝「天橋立図」 京都国立博物館所蔵

今でも砂の堆積や浸食が進んでおり天橋立砂州も変形しているようです。

 

 タモリさんは、案内者の質問にいつも的確に答えているのには感心させられます。特に、地形、地質に詳しく歴史にも詳しそうです。

それにしても問題の作成者は、先週のブラタモリを見ていたら、きっと驚いたのではないでしょうか。あまりにもタイミングが良すぎますから。

                           おわり