東京都日野市の散策の続きです。JR日野駅の八坂神社から次の駅、豊田駅に向かいます。近くにある若宮神社とその旧別当寺であった大久山善生寺(法華宗陣門流)を参拝に行こうと思います。若宮神社と善生寺は隣合わせにあります。
先ず若宮神社に行きますが、南口から線路沿いに10分程の所にあります。若宮神社とは、本来、本宮の祭神の子を祭った神社で、各地にあります。
日野の若宮神社の創建は、慶安5年(1652)に、豊田村領主で旗本の大久保勘三郎忠良が建立したという棟札がありますが、実際にはそれよりも古い時代に創建されたものと推測されています。
主祭神は、仁徳天皇です。かつて豊田村内の諸社に祀られていた猿田彦命(白髭神社)、大山咋命〔おおやまくいのみこと〕(日枝神社)、応神天皇(八幡神社)、菅原道真公(天満神社)を昭和から平成にかけ合祀して、現在に至ります。
古来より子供の守り神としても崇敬され、境内では毎年、子供相撲大会が奉納されています。若宮神社は、豊田の総鎮守として、小高い丘にあり、そこを目指します。豊田駅の直ぐ出た所に地蔵尊を祀っている祠があります。
そして、線路沿いに若宮神社の入口に向かいます。鳥居から石段が上へと続いています。
鳥居の入口の左手に、若宮神社の歴史が書いてあります。
結構、石段が続きます。
石段を上りきると、広い境内が目に入ります。真っ直ぐ参道の奥は、拝殿です。左に存在感のあるクスノキの大木があります。
ふり返ると、案外見晴らしの良い空間が広がっています。
参道を進むと、左手に土俵があり、秋の例大祭では子供たちの奉納相撲が行われるようです。
参道の右手に参集殿があり、手前に狛犬がおります。この狛犬は、寛政9年(1797)に奉納された歴史のあるもので、これまでは神社社殿の前にありました。現在、この参集殿の前に移されており、日野市の文化財として指定されています。
その参集殿の先に、手水舎がありますが、「疫病退散」の提灯とアルコールです。もうこのようなコロナ禍も収束のようですが、どうでしょうか。
そして、社殿の方に行きます。
拝殿の左脇のクスノキの御神木が、圧倒的な存在感があります。まだそんなに樹齢が長くなさそうですが、木の枝、葉っぱなど勢いがあります。
拝殿へと進みます。拝殿前の阿吽の狛犬です。
そして、拝殿です。社紋は左三つ巴です。
本殿です。
社殿の右側に、石碑が四つ並んでいます。日枝神社、天満神社、白髭神社、八幡神社の神様を合祀したときの記念碑と思われます。
境内の西側に境内社の「御嶽神社」があります。東京都青梅市の御岳山頂にお犬の神様として「武蔵御嶽神社」がありますが、その末社として祀られています。いつ頃建てられたかは、定かではありませんが、明治以前からのようです。
御朱印は若宮神社のほかにアマビエなど何種類かあります。若宮神社の御朱印と五穀豊穣の御朱印を戴きました。
右上の頭部が二つある鳥ですが、江戸時代末期にコレラ流行を予言したとされる「ヨゲンノトリ」です。「私の姿を朝夕に拝めば難を逃れることができる。」と語ったと云い、「アマビエ」に続けということです。
また、ウサギの置物もあったので、買い求めました。良い音がします。
若宮神社から、直ぐ傍にある旧別当寺であった法華宗の「善生寺」に向かいます。この寺院には、インパクトのある「日野大仏」がありますので、次回に記述します。
参考:若宮神社 公式HP
おわり