コロナ禍は、またまた変異株が現れて、なかなか収まりそうにありません。季節は、三寒四温を乗り越え、まさに春爛漫となっています。このまま暖かさが続くと良いのですが。この時期の庭の生きものたちは、この季節を待っていたかのように溌剌としています。
まず、ニホントカゲです。もう何十年も、この小さな世界に住んでいるのです。今年も姿を現してくれました。春になると冬眠から目覚めて現れる姿に本当に感動します。
冬はエネルギーを使わず冬眠して、暖かくなったら目を覚ます超省エネの変温動物ですが、よく頑張って生きているものです。偉いね。
見た場所は少し離れていましたが、親子かもしれません。
メダカも半冬眠状態で、冬場をしのぎます。冬のあいだ全くエサも与えず、水漕の水も取り替えず過ごしました。暖かい日に一気に水を全て取り替えました。気持ち良さそうに泳いでいます。
水のあるところには、色々なハチや蝶々など昆虫が飛んで来ます。人を刺すので怖いですがアシナガバチがよくやって来ます。キアゲハも陽気につられてヒラヒラと飛んで来ました。
水槽に溺れていたハチも助けました。名前が分からない小さいハチです。
また、朝早くからよく鳴いている鳥は、シジュウカラです。木の高い所で、「ピーツピ」や「チチチチ」などの単語の組合せで仲間とコミュニケーションをとっている賢い野鳥です。
それにしても、動物の写真を撮ることは、直ぐに逃げるので至難の技です。
そして、庭の植物も、暖かさが増すにつれて種々の花たちが咲き誇っています。この暖かさを待っていたのです。
毎年のことですが、いつの間にか庭が薄紫っぽい白色の星形の花で覆われています。それも今頃であっという間にいっせいに開花します。5月には地上から完全に消えてしまい、来年の春まで忘れています。名前も知らないこの花を不思議に思っていたのですが、先日の読売新聞の「園芸ゼミ」に載っていました。それがハナニラです。
ハナニラは、アルゼンチンなど南米原産の多年草で、明治時代に観賞用として渡来しました。繁殖力は凄まじく、現在は関東から九州にかけ、野生化して繁殖しています。
ハナニラの葉を切断すると匂いがニラとそっくりで、このことからハナニラの名があるようです。
食用には向いていないので、注意が必要ということです。確かに葉っぱを切るとニラの匂いがしました。
アオキは、あまり目立たない植物です。秋に赤い実がなっているのを見かけます。しかし、今回初めて花が咲いているのを見ました。よく見ると花は小さいですが、十字で濃い紫の特徴ある形です。
また、どこから種が飛んで来たのか、サンショウの木が、いつの間にか芽を出し10cm程に成長しています。
サクランボの花も咲きました。他にも菜の花、ヤマブキ、久留米ツツジ、ツルニチニチソウ、タチツボスミレ、そして、名前も知らない花が次々に咲いています。
最後に、柴犬チロリも春を喜んでいるようですが。
これから暑くなり、チロリには苦手な季節となりますが、今年の夏も元気に乗り越えて欲しいものです。以上春爛漫で目覚めた生きものたちでした。
おわり