寺院散策 白毫寺&新薬師寺 

 先日の博物館実習を終えた後の寺院散策です。早くも2週間経過しましたので忘れないうちに書いておきます。直ぐ忘れますので。

旅の記録は記憶の定かの時に、ブログは備忘録の役目を立派に果たします。

 最初に白毫寺(びゃくごうじ)です。奈良ではあまり知られていないようで、観光客もおりませんでしたが素晴らしい寺院でした。

白毫寺は、奈良市東部若草山春日山に続き南に連なる高円山西麓にありますが、そこからの眺望は最高でした。

行き方は、近鉄奈良駅からバスで春日大社の方面から行き新薬師寺、白毫寺と行く方が良いようです。

わたしは、Google mapを見てJR奈良駅から一駅の京終(きょうばて)駅から白毫寺へと行きましたが、単調な街中を2,30分歩くことになりました。

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山号寺号:高円山白毫寺 宗派:真言律宗 

白毫寺に近づくころに小さなお堂があり薬師如来でしょうか。薬壺を持った石像が祀ってありました。

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薬師如来石仏 花も新鮮でしっかり管理しているようです。

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右側の石像は、アニメに出てきそうですですが。

山門へと、どんどん上っていきますと受付があります。そして山門です。

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受付

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山門 古びた土塀、何とも風情があります。

ここから見ても眺望は素晴らしいです。

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左の山が生駒山です。

 そして本堂に向かいます。本堂にはご本尊の阿弥陀如来坐像と、脇侍で勢至菩薩観音菩薩がおります。

この両脇侍仏の座り方が、珍しい倭(やまと)坐りです。京都大原三千院往生極楽院の阿弥陀三尊像の脇侍仏も大和坐りです。

勢至菩薩は合掌し、観音菩薩は蓮台を持って立膝です。膝をつき、腰をかがめる姿勢は往生者を浄土へ迎える姿です。

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本堂

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ご詠歌もついております。  

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阿弥陀如来坐像

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合掌する勢至菩薩と蓮台を持つ観音菩薩

宝蔵のほうへ向かいます。途中に石仏があります。

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看板

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不動明王石仏 全体に摩耗が進んでいますが、足元に薄肉彫りの原型を留めています。

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十王地蔵石仏 矢田型という右手で印を結ぶ形。

 そして宝蔵です。白毫寺は「関西花の寺二十五霊場」の第十八番となっています花の寺院で、春の五色椿と秋の萩が有名です。

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宝蔵

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宝蔵の周り一面に小さな紫の花が、名前は分かりません。

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 ここの本尊は、正面の文殊菩薩坐像で平安時代の作です。宝蔵に入ると左側に閻魔王坐像が独特のオーラを放っています。

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閻魔王坐像 大きい冠、玉眼の目、口をかっと開いて叱咤する形相は迫力あります。

そして眺望良好の場所がまたあります。

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左の葛城山二上山までみえます。

白毫寺の御朱印です。

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 そして、新薬師寺に向かいます。白毫寺から徒歩で15,6分でしょうか。スマホのナビは本当に便利で、迷わずに辿り着けます。

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華厳宗 日輪山 新薬師寺

薬師寺の門に着きました。奈良らしいこんな看板があります。

「鹿が入らないように必ず閉めて下さい。」の看板です。 奈良公園春日大社から鹿が来るのでしょうね。正面が本堂。

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 この寺院の見所は、何といっても本堂の薬師如来坐像と本尊を取り囲む十二神将立像です。

本尊の薬師如来坐像は、カヤの木造で2m近くありますから圧倒されます。目は大きく開き、右手は恐れを取り去る印相で、左手に薬壺を持っています。

十二神将立像は、塑像です。土壇の上で円陣に取り巻いて、お薬師さまを護衛しております。

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薬師如来坐像 左の下に圧倒的に小さく可愛らしい牛がいるのがきになります。

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十二神将立像

南門を入って左側に多くの石仏があります。

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地蔵菩薩など

薬師寺御朱印です。

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先日の東大寺散策のブログで書き忘れた二月堂の御朱印もついでに載せます。

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二月堂の御朱印 南無観

 帰りは、破石町のバス停から近鉄奈良駅へ戻り、東京へと帰りました。ありがとうございました。

 

さて今週末に博物館実習の第2弾が待っており、台風も去り奈良泊が楽しみです。

                                 おわり