寺院

「とろけ地蔵」の大圓寺

JR目黒駅西口から急坂道の「行人坂」を下り始めて間もなく、左手に天台宗大圓寺(大円寺 通称:大黒寺)があります。そこから坂を下り目黒川の太鼓橋を越して五百羅漢寺があり、もう少し先に目黒不動尊があります。 この行人坂は江戸市中から目黒不動尊へ…

五百羅漢寺

東京は緊急事態宣言が継続中ですが、トーハクは開館されました。特別展の「鳥獣戯画のすべて」も6/20まで延長され賑わっているようです。 わたしも久しぶりに目黒区の寺院にて参拝してきました。JR目黒駅から近い大圓寺と五百羅漢寺です。目黒区は、東京都…

高幡不動尊と安養寺

前回、土方歳三について高幡不動尊、石田寺について書きましたが、もう一つ同じ真言宗のお寺「安養寺」にも行っています。 今回は、高幡不動尊と安養寺についてです。高幡不動尊は、京王線の高幡不動駅(新宿から30分位のところ)から駅前の参道を経て平安時…

見事な安養院の紅頗梨色(ぐはりじき)阿弥陀仏

今回も寺院巡りで素晴らしい仏像に出会いました。板橋区にあります安養院の紅頗梨色(ぐはりじき)阿弥陀仏です。東京にも数多く素晴らしい仏像があるものです。 安養院の山号は、武王山、宗派は真言宗豊山派で、豊島八十八ヶ所霊場の1番札所でもあります。 …

九品仏浄真寺の「五劫思惟像」

今年になって初めての寺院参拝です。比較的近い世田谷区の九品仏(くほんぶつ)を参拝に浄真寺に行って参りました。 御本尊の釈迦如来坐像、九品仏の阿弥陀如来坐像は見応えありましたが、他に「五劫思惟(ごこうしゆい)像」は見たことがない珍しい仏像でし…

牛 像

昨日、緊急事態が宣言され、日本列島は、年初から多難な船出となりました。現在は関東地区ですが、関西、愛知と全国的に拡大傾向です。 東京は、感染者2千人越えという一気に驚くべき数字でした。この数字は、区内だけでなく都下の市町村に広がっていく傾向…

観音信仰の長谷寺

奈良大学の博物館実習とともに行った寺院巡りの紀行も、最後となりましたが、今回は長谷寺です。 長谷寺は、奈良県桜井市初瀬(はせ)の里にあります。地名は初瀬、寺の名前は長谷のようです。 創建は、朱鳥元年(686年)、道明上人が天武天皇の病気平癒ため…

薬師寺と玄奘三蔵

初秋の奈良行での寺院巡りも終盤となりましたが、今回は薬師寺です。 天武天皇が、皇后の病気平癒を願って天武9年(680年)に発願しましたが、完成する間に亡くなり(686年)、逆に病気が治った皇后の持統天皇によって本尊開眼(697年)、更に文武天皇の御代…

鑑真和上の唐招提寺

9、10月の奈良行で寺院巡りを続けましたが、今回は鑑真和上の唐招提寺です。近鉄橿原線の西ノ京駅からすぐに薬師寺と唐招提寺という奈良を代表する大伽藍の寺があります。 再度の訪問ですが、先に唐招提寺を巡りました。いつも思うのですが、寺院を巡って後…

対照的な西大寺と秋篠寺(続き)

西大寺から15分程度の所に秋篠寺がありますが、親切にも標識がありました。 歴史の道 創建については、光仁天皇の発願によって、奈良時代の法相宗の興福寺の僧・善珠大徳の創建とされます。地元の豪族秋篠氏の氏寺とも云われていますが、その正確な創建の時…

対照的な寺院 西大寺と秋篠寺

先日の奈良行の西大寺(さいだいじ)と秋篠寺(あきしのでら)を訪ねたときの紀行です。 しとしと雨が降る中でしたが、まず近鉄大和西大寺駅に直ぐの西大寺を訪ねました。この寺は、奈良時代に聖武天皇の娘の称徳天皇の鎮護国家の勅願によって創建された寺で…

興福寺の北円堂特別開扉

9、10月の3回の博物館学内実習を終えましたが、前後に初秋の良い季節なので寺院巡りを致しました。この寺院巡りの報告も、わたしの備忘録として記憶に残るうちに順次書き留めたいと思います。 記憶の最も新しい実習最後の日の翌日、東京に帰る前の朝一番、…

黄昏の興福寺

昨日、奈良大学の博物館学芸員の実習がありましたが、今日は午前中、唐招提寺、薬師寺の寺院巡りをして東京に戻りました。 今回は雨の寺院巡りで、奈良に着いた日も雨で中日の実習の日だけ良い天気でした。 実習の後、まだ明るいので興福寺の方へ散策しまし…

寺院散策 白毫寺&新薬師寺 

先日の博物館実習を終えた後の寺院散策です。早くも2週間経過しましたので忘れないうちに書いておきます。直ぐ忘れますので。 旅の記録は記憶の定かの時に、ブログは備忘録の役目を立派に果たします。 最初に白毫寺(びゃくごうじ)です。奈良ではあまり知ら…

東大寺散策

先日、博物館実習の前日に奈良入りし東大寺を散策しました。コロナ禍の今日、最も疫病に関連が深い寺院ではないでしょうか。 奈良公園を抜けて南大門です。いつもの阿吽形の金剛力士像を左右に見て入ります。 南大門 巨大な山門です。 阿形の金剛力士像 運慶…

地元のお寺 妙見寺(みょうけんじ)

深大寺、常楽寺に続いて地元のお寺参りを続けております。 今回は、前回の常楽寺と稲城駅の反対側にあります妙見寺というお寺です。神仏習合(混淆)の お寺で、山上の奥の院に妙見宮という神宮があります。 妙見寺は、天台宗の寺院で神王山観音院と号し、創…

地元のお寺 天台宗樹光山浄土院・常楽寺(続き)

台風の影響からか、新潟三条で40℃以上、東京も残暑が厳しいです。台風10号は大型のようで被害がでなければ良いのですが心配です。 さて前回の地元のお寺、常楽寺の続きで、本堂についてです。受付所でご本尊の拝覧をお願いしたところ、快く本堂の鍵を開けて…

地元のお寺参り

コロナ禍に加え、残暑が厳しい日が続きますが、地元のお寺参りを続けていこうと思います。 そこで、本当に家から近く歩いて20分ぐらいのところに由緒あるお寺がありました。 それは、樹光山浄土院・常楽寺という天台宗のお寺で、京王線稲城駅のすぐ裏にあり…

東京調布・深大寺 白鳳仏釈迦如来像

コロナ禍で、奈良へはもとより遠くへ行くことが出来ず、近場で寺院を巡ろうと思います。 先日、手始めに本当に近場の調布にある深大寺へ行って参りました。ここには、旧き白鳳時代の仏像があって、一度見たいと思っていました。 深大寺は、新宿から30分程…

運慶と快慶

日本のコロナ感染もやっと収束を迎えようとしております。まだまだ第2波,3波が怖いですが経済立て直しで、東京都も来週どこかで休業緩和に踏み切るようです。 我が家の、小学生二人との生活はどうなるでしょうか。 さて、今回は仏像の話に戻って、仏師として…

奈良興福寺の五重塔

興福寺は、近鉄奈良駅に近く奈良国立博物館、東大寺、春日大社へと続く通りにあります。 世界遺産に登録されている興福寺ですが、五重塔(国宝、高さ約50m)が約120年ぶりに大規模修理されるという報道がありました。 現存する木造の塔では、京都市の東寺五…

上野の清水観音堂

今年5月1日に令和の時代が始まり、元年も終わろうとしております。令和2年はどんな時代となるでしょうか。 さて、先日の「正倉院の世界」の東博からの帰り、序に近くの寺に寄りました。清水観音堂です。 清水観音堂は、東叡山寛永寺のホームページによりま…

神仏習合から廃仏毀釈 (続き)

神仏習合、それは、日本人が千年をかけて、神と仏を一つの信仰体系として融合し、独特の信仰を作り上げてきました。 ということは、前回書きましたが、日本人の信仰をゆるがす大事件が起こるのです。 明治維新を成し遂げてから、明治政府の王政復古による、…

神仏習合

大分県国東半島の神社、寺院についてのテレビの放映が ありました。 それは、神仏習合の古代の歴史を伝える、見応えのある ものでした。 国東半島には、摩崖仏が多いことは、知っていましたが、 大分県の片田舎に全国4万の八幡神の頂点に立っているの が、宇…

御朱印

最近御朱印ブームで、寺院の御朱印授与所に、よく並んでいる人達を見かける。かくいうわたしも、最近始めたのである。 通常は、参拝の折り、御朱印帳に記入して貰うのだが、有名な寺院では、かなり待たされる。番号札で呼ばれるところもある。 わたしは、予…